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カテゴリ:フージャース
こんばんは♪ 野球であれオリンピックであれ「日本」が勝つと相場が強い!?(昨日の日本vs韓国戦は素晴らしい試合でスカっとしました!)このところ日本市場では、投信等が好む流動性が高く配当・業績のよい東証一部銘柄、いわゆる「優」良株が強いですね。一方、3月決算権利取最終日(27日)に向かって個人投資家が好む高配当・「優」待銘柄も強いです♪
My PFでも、キャノン・トヨタ自動車・ホンダ・武田薬品・ブリジストン等の(国際)優良株が上昇継続、カゴメ等の優待銘柄も連日の高値更新、日信工業、郵船航空サービスなど株式分割銘柄も再び上昇基調と・・不動産流動化銘柄を除き(苦笑)総じて堅調でした♪ ☆ フージャースへの投資方針 主力のフージャースも漸く上昇基調でしょうか(苦笑)。フージャース個人株主の大御所okenzumoさんがフージャースの株価が騰がらないと嘆いていましたが、私自身は現状ではある意味仕方ない面もあるかも・・・と思っています。 ただフージャースに対して弱気ということではありません。投資戦略は人それぞれでしょうが、私個人はフージャースを売る気は全く無く(現物株)、機会に応じて現物株を増やして行きたいと思っています♪ 勿論、「何事も絶対は無い」ですし、絶対安全な株もありません。また私は「何でも有り派」ですから、様々な視点から多くの銘柄をポートフォーリオ(PF)に組入れています。ただ現時点では、私にとってフージャースは、優秀な経営者・事業方針の確かさは言うまでも無く、成長と好財務を両立させているバランスのとれた割安成長・優良株なのです。 では、何故、フージャースの株価は優れたファンダメンタルズ(と思われる状況)に比べて出遅れている、又は投資家の「積極的な物色対象」になっていないのでしょうか? あくまでも私の勝手な推測ですが、主に以下の要因を考えています: (1) 投信の組入れ銘柄ではない。 (2) (小型)成長株投資・投機の対象銘柄でもない。 (3) 高配当・優待銘柄でない。 (4) 「所謂」バリュー投資家さんの対象銘柄になりにくい。 (5) 今後の成長性への懸念。 (1)投信の組入れ銘柄ではない フージャースの株価が今一つ騰がらない理由は、恐らく昨年後半からの日本市場における買い主体の一つである「投信」の組入れ銘柄でないことも起因していると推測しています。 日本市場では昨年まで「買い手」として圧倒的に「外国人」が主体でしたが(東証・投資部門別売買動向)、さすがに今年に入ってからは昨年ほどの勢いは無くなっています。代わって金額的には外国人には及びませんが、昨年後半から買い主体として存在感を強めているのが「投資信託」。投資信託は昨年10月以降、投資主体として唯一ずっと「買い越し」を続けています(3月第2週現在)。 東証投資部門別売買動向 2006年1~2月累計 ところが、フージャースを組入れている投信は、ほとんど無いと推測されるのです。凡その傾向を概観すべく投信専門サイトであるモーニングスター社で検索してみると、フージャースを組入れているファンドの数は(2月末現在): 「0件」!!(涙) (但しモーニングスター社の検索結果には多少漏れがあるようで、東証一部銘柄としてTOPIX連動型ファンドなど、ごく一部ですがフージャースを保有している日本の投信もあるようです。) 一方、ライブドアショックどころか2月以降の下げ相場でも逆行高を続けた優良株の代表格であるトヨタ自動車を組入れているファンドは: 「551件」!! トヨタ自動車は日本を代表する「コア(中核)」銘柄として、インデックスファンドは勿論、ベンチマークを意識せざるを得ない日本のアクティブファンドでもある程度は組入れざるを得ない訳です。キャノン(354件)、ホンダ(321件)、武田薬品(328件)なども同様です。また不動産業界からはバリュエーション的に割安感は無くても大型株の三井不動産(59件)、三菱地所(18件)が採用されています。現在フージャースが確立を目指している「ブランド力」の差だと思われます。 では、小型株や成長株ファンドなら組入れているのでは、と思うのですが、不動産関連の成長株としては同じ東証一部でも不動産流動化銘柄が採用される傾向にあるようです。持株の組入れファンド数は以下の通り: アーバンコーポレイション(東証一部8868) 組入れファンド 19件 パシフィックマネジメント(東証一部8902) 組入れファンド 3件 ダヴィンチアドヴァイザーズ(ヘラクレス4314) 組入れファンド 4件 アセットマネージャーズ(ヘラクレス2337) 組入れファンド 5件 (2)(小型)成長株投資・投機の対象銘柄でもない 一方で、成長株投資をする個人投資家にはフージャースは堅実さが「地味」と捉えられ、利益が「○倍」という銘柄の方が魅力的に映るようで、PFに組入れたとしても、割合は不動産流動化銘柄などに比べて少なくなるようです。私のPFでも、現物時価総額・株数でもアーバンがフージャースを上回った状態になっている(株価上昇と分割による)ので人様のことはいえません(苦笑)。また値動きも比較的安定し、投機的な妙味を感じさせないので、投機の買い対象からも外れていると思われます。 (3)高配当・優待銘柄でない 現在の流行の一つは、投信の設定状況にもある如く、「配当」です。「日本好配当ファンド」や「株主還元ファンド」などの組入れ銘柄を見てみると、平均配当利回りは1.3%前後です。一方、フージャースは成長中ですから配当性向も低く(10%程度)、配当利回りも0.5%程度と東証一部銘柄の平均配当利回り(1.0%程度)も下回り、配当を期待する投資家には投資対象とはなりえません。また個人投資家に人気のある株主優待も実施しておらず、四季報の「優待利回り」ランキングやマネー雑誌の「優待特集」にも掲載されません(笑)。私自身は成長株にはより多い資金を成長に回して欲しいので現時点では高配当・優待を期待しませんが、成熟株になったらデパート商品券(事業報告書に同封できコスト負担が少ない)などを優待にしても良いかな、とは思います♪ (4)「所謂」バリュー投資家さんの買い対象になりにくい フージャースの成長性・財務・販売・仕入れ状況(事業用仕入れは来期・来々期とも完了)からは現在のPER(今期18倍)は十分買い妙味があると思うのですが、PERの絶対数字だけからは、PER15倍以下・低PBRを投資対象としたい「所謂」バリュー投資家さんたちの買い対象とはなりにくい状況にあるようです(フージャースのPBRはQ3基準で6.0倍)。不動産会社としては稀有な好財務(自己資本比率:前期39%、今期Q3時点35%)も、財務健全性を図る一般的なスクリーニング基準(自己資本比率50%以上)では投資対象から除外されてしまいます。バリュー投資のご本尊・竹田和平氏は、「業種によって求められる自己資本比率は異なり、不動産業は10%~20%あれば十分」としているのですが(苦笑)。 (5)今後の成長性への懸念 これまで70%を超える高成長を続けてきたフージャース(今期は純利益71.7%増を予想)に対し、人口減少、マーケット縮小、企業規模拡大、時価総額1000億円の「壁」、金利上昇による住宅ローン金利上昇など、成長株の宿命ともいえる「成長鈍化」を懸念、もしくは今後の成長を期待しない投資家も多いのではないかと思います。 確かに廣岡社長自ら12月16日の個人投資家向けIRで、「もの凄い急成長を期待するのであれば不動産流動化株の方がいいでしょう」と話しているように、今後はこれまでのような高成長は難しいのかもしれません。ただ上記の懸念事項については、昨年10月にエンジュクさんのアレンジでDAIBOUCHOUさんと同席した廣岡社長へのインタビューでもかなり触れているので参考にして頂ければと思います。 *************** で・・私自身ですが・・フージャースのファンダメンタルズ分析はokenzumoさんのブログで完璧になされているので繰り返しになりますが、巻頭にも書きましたように: ○ 引き続き成長、しかもかなりの高成長を安定的に期待 ○ 利益率の向上が続いている ○ 月次データで業績を確認できる ○ 経営姿勢が誠実で引き続き信頼できる ○ バリュエーション:今期PER18倍、ROE35%、売上高経常利益率16.1%、ROA11.6%、PEG*0.3(最低限の30%成長の場合で来期は0.5) * 2以下でかなり良く、0.5以下は最高とされる。 等から、My PFにおいては主力投資銘柄とあり続けると思います。 月次データが逆に重要な「サプライズ」を無くしてしまう・・・という話も聞きますが、サプライズには「下方修正」というマイナスのサプライズもあるのです。確かに月次データに関する「一言分析」のような短くてよいので会社側のコメントがあった方が投資家の「正確な」理解につながるとは思いますが、サプライズの無さより、不動産企業として唯一、大変な月次データを出し続ける誠実さを評価したいと私は思います。 成長が鈍化するとはいっても、「『言ったことは必ず守る』という『当たり前のことを当たり前にする』」ことを基本的な経営姿勢にしている廣岡社長が常々・・ 「今後も最低20%、社内的には30%超成長を目指す」 明言している通り、私自身は今後も30%超成長を期待しています。30%超は東証一部の05~07年度平均増益率10%前後(金融を除く)を大きく上回る数字です。楽観的かもしれませんが、常に予想を上回る結果を出し、下方修正を出したことの無いフージャースを信頼するだけですね。急激な株価上昇より長期的な安定成長・上昇を期待しています。株価が順調に上昇してくれれば、それはそれで嬉しいですが(笑)。 短期的には、業績に株価が連動するのは難しい状況かもしれませんが、将来的にマンデベNo.1を目指すフージャースが目標通り成長していけば、いずれ投信も個人も無視できなくなる日が来ると思っています♪ ☆ 本日の五天王(+アセットI)[株価は3月20日] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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