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幸せな投資家の徒然記

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2006年04月21日
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カテゴリ:フージャース
(以下は、一個人株主としての「贔屓」が入っているコメントであることはご留意下さい)

こんばんは♪ お久しぶりです(汗)。My PFの主力株の一つであるフージャース(東証一部8907)が3月8日に発表した自社株買い(「自己株式の取得に関するお知らせ」)について、実際には自社株買いを行っていなかったことが色々話題になっているようですね。


☆ プレス・リリースを読み返してみる

個人的には、自社株買いの発表は自己株式の「取得枠」を設定するもので、実際に市場から株を購入するか否かは状況によると認識していた為、何故、一部の投資家が不満を抱いているのかよく判りませんでした。そこで・・・改めて自社株買いに関するフージャースのプレス・リリースを読んでみると・・・

「当社は、本日開催の取締役会において、商法第211 条ノ3 第1 項第2 号の規定に基づき、自己株式を取得することを決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。・・」

ん~・・確かにこの文面からは自社株買いを実行するように読めますね・・・(苦笑)。


☆ フージャースIRの回答

天才トレーダー☆Rion☆ちゃん等、一部の投資家さんがフージャースのIRに問い合わせた結果から引用させて頂いたフージャースの回答をまとめると:

(1)3月8日のプレス・リリースで予定していた3月9日から3月31日までの期間における自社株買いは行っていない。

(2)日銀による量的緩和政策の解除等によるマーケット環境の大きな変動の可能性に備えて自社株買い枠を設定したが、実際には3月9日の量的緩和政策の解除後も、マーケット環境が大きく混乱することはなく堅調に推移した為、自社株買いを見送った。

(3)自社株買いを今回は行わなかったから、割高と考えているということではない。


☆ 自社株買いそのものは実行されなかったが・・

確かに自社株買いを確約しているような文言で投資家に期待を持たせかもしれませんが、自社株買いを実施しない場合は他の企業でもあります。フージャースだけは「特別」(=言った事は必ず実行する)と考える投資家も多い点は、私もそう考えているだけに理解できます。

また、持株のトヨタ自動車の自社株買いプレス・リリースのように「なお、市場動向等により、一部又は全部の買受けが行われない可能性もある」という(注)を入れておけば良かったかもしれませんが・・・フージャースとしては3月8日の時点では3月9日以降に相場が更に酷い状況になった場合には本当に自社株買いを行う意向だったでしょうから、仕方ないと思います。(正直過ぎた!?

ただ、自社株買いは、廣岡社長が常に有言実行としている営業目標等と違い、「株価」という最も市場動向によって左右され、対応も変更になる可能性のある懸案事項だと個人的には考えています。

実際、「金利上昇への布石」と不動産業界に影響がある(と市場で捉えられている)日銀の量的金融緩和政策解除を巡る日銀金融政策決定会合を3月9日に控え相場は不安定になっていましたが、「日銀による量的金融緩和政策の解除は織り込み済みとして金融政策決定会合の終了前からの幅広い銘柄への先回り的な買い・投資信託の新規設定に絡む買い」に加え「量的緩和解除決定後の株式市場の不透明要因払拭による見方により再び買いが優勢」(3月9日付日経ニュース)となり、プレス・リリース後から自社株買いの期間としていた3月末まで、低水準ではありましたが比較的平穏な相場となりました

 フージャース株価

  (原則終値、()は年初株価からの変動率):
  年初1月4日571,000 → 1月31日 540,000(▲5.43%)
  → 2月20日414,000(▲27.5%、ザラ場・年初来安値)→28日499,000(▲12.6%)
  → 3月7日446,000(▲21.9%)
 
  3月8日自社株買いに関するプレス・リリース発表後の株価
  (<>は3月7日終値からの変動率)
  →9日463,000<+3.8%>→31日492,000<+10.3%>

3月8日に相場の急変に対して自社株買いで対応すると決定した後、自社株買いアナウンス効果か市場の不透明感払拭による市場動向によるものか不明ですが、結果としてフージャースの株価は緩やかに上昇、自社株買い予定期間中(3月9日~3月31日)は会社側が懸念した「経営環境の変化」や更なる株価急落という事態にならなかった為、自社株買いを見送った(実行する必要が無かった)、と推測されます。

但し自社株買い設定期間中に株価急落という危機的事態は無かったものの、株主が現在の株価に対して不満なように(泣き笑い)、会社側も現在の株価に恐らく不満だと思います。ただ株価に対しては恣意的な発言が出来ないため、「割高と考えているわけではない」という微妙な言い回しになったのでしょう。


☆ 自社株買い見送りは売り理由にならない

売買の理由・方針は人それぞれですし、上記は多分に株主としての「贔屓」が入った見方だと思います。ただ今回自社株買いを実施しなかったことは、私にとってはフージャースの株を売る理由にはなりません

何故なら、私がフージャースの株を買った理由には「自社株買い」という事項が無いからです。

企業に投資する時に「投資する理由」を明確にしておくことは当然ですが、私がフージャースに投資した主な理由ピンクハートは:

・ 経営陣が優秀
・ 経営方針が明確
・ 業績が順調・高い成長率
・ 健全な財務状況
・ 的確かつ迅速な情報開示
・ 高い収益性(ROE・ROIC他)かつ収益性の改善が続いている
・ 今後も高い成長が見込まれる(最低年率30%以上)
・ 株価が割安

等であり、投資した理由を巡る状況には変化が無く(=売る理由が無い)、中長期的な成長も期待できる状況にある日経住宅サーチインタビュー等)からです。

トヨタ自動車も成長を続けている優良企業だと思いますが、既に巨大企業で発行済み株式総数も多く余剰金も豊富、自社株買いも余裕(予定上限資金枠の28%で自社株買い実施)でしょう。一方、フージャースには、更なる成長を遂げて欲しいので、個人的には自社株買いは期待していません。株主還元策というなら、自社株買いより増配の方が嬉しいですが(笑)、成長段階にあるフージャースに高配当は望んでいません。既にROEは高い(約35%)ので自社株買いによりROEを改善する必要もありません。

残念ながら株価というものは期待通り上昇しない場合も多々あり、かつ変動するもので(苦笑)・・決算(5月10日発表予定)を待つだけですね四つ葉


☆ 本日の五天王(+アセットI)[4月21日終値]

フージャースの株価より大変なのはこちらで・・・信用買い、投げる人は早く投げて下さい(苦笑)。国際優良株(My PFではトヨタ、ホンダ、キャノン、ブリジストン、武田薬品など)に資金が回っている状況なのでしょうね・・・星





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最終更新日  2006年04月22日 00時19分09秒
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