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カテゴリ:フージャース
(年間供給戸数の会社経営目標(中期計画)について誤りがあり、訂正いたしました。以後、気をつけます。今後も間違いなどがありましたら、指摘頂ければ幸いに存じます。)
おはようございます♪ 1月SQ無事通過(日経平均SQ値16888.86円)で、昨日は東証一部の値上がり銘柄数1433、値下がり銘柄数203、変わらず75の全面高の中、持ち株のフージャース(東証一部8907)は東証一部値下がり率4位、パシフィックM(同8902)は7位、前日に日業績上方修正&増配を発表したばかりのアセットM(ヘラクレス2337)も4000円安、と全く冴えません 特に酷いのがフージャース・・・。一時前日比9000円安の131,000円まで下落(終値は132,000円)、昨年の安値(2006年2月20日138,000円=3分割調整価格)を割り込み、昨年8月初めの水準まで下がっています(高値はライブドアショック前の2006年1月16日205000円)。 全く・・・この3日間の任天堂(東証一部7974)の一単元当たりの株価上昇分だけでフージャースが二単元以上買えてしまいます(涙)。 そろそろ下げ止まるかと思われた株価が急落したのは、昨日発表された昨年12月の営業概況が要因ともされています。既に多くの分析がなされていますが、一株主として振り返ってみたいと思います。 ☆ 2006年12月営業概況 平成18 年12 月度 営業概況のお知らせ 昨年12月の営業概況は、以下の通りでした: 11月 進捗率 12月 進捗率 販売計画戸数 (前月比) (前月比) 平成19年3月期 1654戸 1218戸 73.6% 1268戸 76.6% (+92) (+50) 平成20年3月期 約2000戸 286戸 14.3% 365戸 18.2% (+36) (+79) 今期(平成19年3月期)の契約進捗率は昨年同時期(平成18年3月期販売計画戸数1281戸のうち1257戸96.7%)より確かに落ちていますが、来期の販売については昨年同時期(平成19年3月期同1700戸[当時]のうち303戸17.6%)を上回っています。 耐震偽装疑惑があった前年同期とは比較が困難ですが、合計販売戸数129戸は、販売日数が少ない12月としては比較的堅調だったと思われます。 また、土地の仕入れ状況でも、さ来年度(平成21年3月期)で584戸分増加(戸田公園の大規模プロジェクト)、進捗率は62.4%に高まり(来年度分は昨年6月までに既に仕入れ完了済み)、将来の成長への布石は着実に進んでいるようです。 ☆ マイナス要因 下方修正も増資もMSCBも無く過去最高益を更新しているフージャース(笑)の現在の株価(PER11倍)は、フージャース個人株主の大御所okenzumoさんの分析にもある通り、割安だと私も思います。また、これまでの主力だった低所得者層対象の物件だけでなく、中・高所得者を対象にした物件や商業施設との複合物件など、マンデベNo.1を目指した将来を睨んだ総合的な販売戦略を既にとっている点も評価できると思います。 ただ、12月迄の今期販売戸数1268戸は、12月末時点の販売在庫386戸を意味し、今期末(3月末)までの3ヶ月に1ヶ月平均約129戸程度販売しないと完成在庫が残ることになり、完成在庫「ゼロ」は困難な状況になったようです。不動産市況の現状を鑑みたフージャースとしては計画通りの「無理に売り急がない」事業状況かもしれませんが、過去IR説明会などで「完成在庫ゼロ」を会社の強みとして説明してきたこともあり、完成在庫の発生がマイナス要因と受け止められても仕方無いかもしれません(現実には、販売の重荷となる程の販売在庫なのかどうかが焦点だと思いますが・・) 誰がフージャースの株式を大量に売っているのか分かりませんが・・・・・考えられることは、かなり前に投資した主体による利益確定の動きに加え・・・ ・絶対的な契約進捗率(の数値)が落ちていること ・上方修正の可能性が低減したこと(フージャースへの上方修正期待が強かったことを示す!?) ・創業以来ほぼ初めてとなる完成在庫の発生 などを懸念した売り、ですね。金利上昇予測も有利子負債が多くなる傾向がある不動産業ではマイナスに捉えられている面があるでしょう。また「高配当」を好む投資家(投信、熟年層など)には成長重視で配当性向10%と低く抑えるフージャースの株式は魅力が少ないと思います。まだまだ低い知名度も、現在の国際優良(大型)株が主流の相場では不利ですね・・。 また、フージャースは20%超の増収増益・高い利益率(売上高営業利益率16%)・高い収益性(ROE31%)と上場企業中かなりの好業績とはいえ、業績モメンタムが会社の成長に伴い低下していること(=成長率の鈍化:純利益増益率05年3月期+105%→06年3月期+77%→07年3月期会社予想+27%)も、(利益確定の)売りを促しているのかもしれません(企業規模拡大途上においては已む無きことなのですが・・)。 ***** 今回の営業概況では、「株主・投資家の皆様へ」として、以下のような会社のコメントがありました: 株主及び投資家の皆様、昨年は当社へのご支援、誠にありがとうございました。 昨年1 年間において、当社株価は約23%の下落という結果となり、ご心配をおかけしていることと存じます。 当社としましては、事業により一層邁進するとともに、積極的なIR 活動に努め、企業価値向上を図る所存でありますので、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 私個人としては、以前から書いているように販売が会社計画(下記参照)通りに進み、会社が想定する30%程度の増益が継続的に達成されるならばOKで、株価も市場が決めるものと認識していますが、現在の株価水準はやはり非常に残念としか言いようがありません。 年間供給戸数(会社経営目標・予定) 平成20年(2008年)3月期 約2,000戸 平成23年(2011年)3月期 約3,000戸 平成26年(2014年)3月期 約4,000戸(=マンデベNo.1) 投資(投機)に対する考え方は人それぞれで、銘柄判断は業績・経営動向・株価バリュエーション次第ですが、現時点ではフージャースは自分にとっては中長期的に投資を継続したい企業の一つであり、個人株主としては業績・経営動向を検証していくしかありません。今は、「企業価値向上を図る」企業としてのフージャースが導き出す結果=Q3決算および本決算を待ちたいと思います お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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