フージャース:四季報と日経会社情報
今日は株主優待でもらった図書カードを使って日経会社情報を買いました。四季報の情報はイー・トレード証券等で簡単に参照できるので、紙の資料としては日経会社情報を買っています(但しCDは会社四季報を買います)。四季報等の予想を正しいとは全く思っておりませんが、「市場参加者が注目するデータ」という観点から確認しておく必要はあると考えています。前回(2005年3月15日発売・春号)との比較データを織り交ぜつつ抜粋してみましょう。(←は私のツッコミです;業績はいずれも連結、単位百万円)*********************************************☆ 会社四季報【特色】埼玉、千葉地盤のマンション分譲。『ウィズ』シリーズ展開。経営者はリクルートコスモス出身 (←「埼玉・東京地盤」を直しましたね=○!)【連結事業】不動産分譲99、不動産管理1 【最高益】期中引き渡し戸数は340戸増の1319戸。契約も346戸増見込む。知名度向上とニーズにあわせた設計が受け入れられ増勢続く。販売単価の上昇も寄与し粗利益率もアップ。最高益更新。増配。(←引き続き好意的なコメント;前回コメント=【快調】マンション分譲は期中引き渡し計画の980戸を2月末時点でほぼ完売。採算も良好。純益倍増。06年3月期も計画戸数1280戸に対して仕入れは完了、うち45%がすでに契約済み。計画達成に確信。売り上げ飛躍、営業益続伸。)【展 開】05年3月に千葉県柏市でマンションと戸建ての複合開発で、戸建て事業を開始。ただマンション軸足は変わらず。07年度に2000戸の販売を目指す。 (←07年度の目標が更に2000戸へと上方修正されたことを反映してますね;前回コメント=【計画】07年3月期に向けて用地仕入れに邁進、すでに800戸分を確保。1500戸の目標を1700戸に上方修正。)株主状況: 11.8% 12.0% 5.3% 66.3%(←外国人が増えました..)【業績】(連)売上 営業利益 経常利益 利益 1株益(円) 04. 3 13,201 1,530 1,446 823 32,270 05. 3(予想との差)<04年3月比>前回予 20,700 2,800 2,700 1,600 14,725 実績 21,032(+1.6%) 2,905 2,857 1,689(+5.6%) 16,347 <+59.3%> <+105.2%>06. 3(前回予想との差)<05年3月比> 前回予 30,000 4,700 4,600 2,650 24,388 今回予 31,000(+3.3%) 5,100 5,000 2,900(+9.4%) 26,689 <+47.4%> <+71.7%>07. 3予<06年3月比> 40,000<+29%> 6,000 6,000 3,600<+24.1%> 33,131 *********************************************☆ 日経会社情報【大幅増益】マンション引渡し戸数は三割増の1280戸を計画。契約は堅調。公害で開発表地を積極取得。販売単価は低下基調だが、売上戸数増で補う。短期販売による販売費削減も寄与。経常利益は大幅増。増配。(←「大幅」が足されより強気に;前回コメント=【増益】マンション分譲事業は一次取得者向け低価格物件が好調。引渡し戸数は千戸程度。郊外で開発用地を積極取得。販売単価は低下基調だが、売上戸数増で補う。増益。06年3月期は市況悪化が懸念。分譲は堅調。)【戦略】都心郊外で駅から遠いマンション物件を伸ばす。用地取得費を抑制。 (←前回と同じ)【業績】 売上 営業利益 経常利益 利益 1株益(円)05. 3(前回予想との差) 前回予 20,680 2,780 2,700 1,560 14,357 実績 21,032(+1.7%) 2,905 2,857 1,689(+8.2%) 16,34706. 3(前回予想との差)<05年3月比> 前回予 30,000 4,700 4,600 2,650 24,387 今回予 30,700(+2.3%) -- 4,550 2,700(1.9%) 24,848 <+45.9%> <+59.9%>07. 3予<06年3月比> 39,667<+29%> 6,397 6,273 3,607<+24.1%> 33,192(QUICKコンセンサスによる2社予想;☆☆☆☆は前回と変わらず)*********************************************会社予想を復習してみると:<会社発表>業績(連結) 売上高 経常利益 純利益 04年3月 13,201 1,446 823 05年3月当初予想 20,675(+56.6%) 2,500(+72.89) 1,350(+64.0%) 実績 21,032(+59.3%) 2,857(+97.6%) 1,689(+105.2%)06年3月予想 31,000(+47.3%) 5,000(+75.0%) 2,900(+71.7%) 06年3月期は四季報が会社予想と同じ、日経が若干会社予想を下回りますが、四季報/日経とも実態とかけ離れた下手に弱気な数字が掲載されなかったのは良かったと思います。今まで、フージャースは上方修正を繰り返すことにより、四季報の予想を上回る実績を出してきました。07年3月期は四季報・日経ともほぼ同じです。会社側は業績予想の数字は出していませんが、計画戸数・増加率、及び戸数増加率より売上高・利益増加率の方が上回る傾向から見ると、四季報・日経の予想を上回る数字となると思われます:<会社発表:マンション販売計画戸数(販売戸数伸び率)>05年3(実績) 980戸06年3予 1281戸(+30.7%)(加えて戸建38戸の引渡しを予定)07年3予 1700戸(+32.7%)08年3予 2000戸(+17.6%)(当初1800戸の計画を一年前倒し予定)☆「成長株は将来の割安株」会社情報で、フージャースは「最高益更新予想企業ランキング」(更新率が高い順、前期実績5億円以上)で38位、「予想経常利益伸び率ランキング」(前期実績20億円以上対象)で27位、「予想最終利益伸び率ランキング」(前期実績5億円以上対象)で107位となっていました。今年5月6日付の決算短信でも「目標とする経営指標」として「経常利益ベースで年率20%以上の成長を継続していくことを経営目標とするとともに、それ以上の成長も目指していく方針であり、年間供給戸数の増加による事業拡大と各プロジェクトの利益率の向上などにより、達成できるものと考えております」としています。四季報の予想EPSから計算したフージャース(本日終値¥429,000)のPERは:06年3月期予 16.1倍07年3月期予 12.9倍となります。フージャースの株価はかなり上昇して割安感が薄れているかもしれませんが、今後業績が上方修正される可能性もあり、予想PERは「成長株は将来の割安株」という真っ当な成長株のセオリーを実感させます♪♪♪