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縄文人☆たがめ☆の格安、弾丸?海外旅行

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2021.02.20
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  進撃の巨人   #69   正論






☆前のお話は → 「第60話~第68話 あらすじまとめ

★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話

★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話

★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話



((   )) → たがめの独り言です('◇')ゞ

「戦え。戦え」
「何してるの? 鏡に向かって話しかけてたの? 戦え、戦えって」
「ねえ。戦え、戦えって言ってたんだよね。何と戦うの? 戦え、戦えって2回言ったってことは二回戦があるのかな」
「黙っていちゃわからないよ。普通はそんなひとりで喋ったりはしないと思うんだ。私は鏡に映る自分に話しかけたりしたことがないからさ...その髪型、カッコいいと思うよ私は。ちょっと乱れてる感じなんか、頑張って無造作に見えるような努力が...」



「何しに来たんですか」
「何って話しに来たんだよ。初めて会った時なんて一晩中、巨人について語り明かしたじゃないか」



「私の一方的な話を君は聞いてくれた。私は確信していた」



「君はヒストリアを犠牲にすることはないって...」



【2年前】



「エレン。1年前、君に船ごと担ぎ上げられて以来ですね。これからよろしくお願いします」



「いいや。今後もお前らの接触はない。顔を見せたのは最大限の譲歩だ」
((リヴァイ兵長。ちっさw))



「それで十分です。今日はめでたい日になる。港が完成して、初めて外国の要人を迎えるのだから」



「パラディ島唯一の友好国。ヒィズル国。その特使、キヨミ・アズマビト」



「この家紋に見覚えはございませんか」



「これは...」
「見せるんだ。ミカサ」
「でも、これはお母さんが秘密にしてろって...」
「子供の頃、俺には見せただろ。その秘密はきっとこの日のためだ。さあ...」



ミカサ、手首の包帯を外す。
「この印は死んだ母の一族から受け継いできたものです。私も自分の子に託すように言われました」
((おお、てか包帯してたの知らなかった。刺青じゃなくてアニメじゃ布に刺繍になってたけどしらっと原作通りに戻ったなw))



「ああ。なんて健気なことでしょう」



「およそ100年以上前、アズマビト家の御祖にあたる我が将軍家子息はフリッツ王家と懇意にしており、このパラディ島に逗留しておられたのです」



「そして巨人回戦後、ヒィズル国は敗戦国として立場を追われ、その混乱の最中、将軍家の忘れ形見はこの島に取り残されたのです。あなたは我々が失った一国の主の末裔...ヒィズル国の希望です」



「そもそも国ってのがまだよくわからんな...」
「とにかく、ヒィズルが利用できるなら何でもするんだ」
「これが罠だったら...」
「やはりイェレナたちの意見を聞くしかな...」
「いや、それこそやつらの思うつぼだろう」



「ひとつ確かなことがある。我々は海でつながる世界においてヨチヨチ歩きを始めた赤ん坊にすぎない。今は黙って耳を貸すのみとしよう」



「ねえ、その印なんでエレンだけに見せたの? だって手首の包帯、誰にも見せなかったじゃない」
「これは...その...」
「なんか嬉しそうだな」
「嬉しいんだよ。私たちは生まれのことで重い荷物を背負う者どうしなんでしょ。ミカサが一緒なら、こんなに頼もしい人いないよ」



「本日は両国にとって歴史的な日です。この日を迎えられたのは私たちを引き合わせてくれたジーク・イェーガーの存在が不可欠でした。私どもは彼と密会しミカサ様への取次を条件にある取り計らいに賛同しましたことを報告させていただきます」



「まずは、こちらをご覧ください...あれ、ご存知でしたか。マーレの機密案件でしたが」



「この立体機動装置はパラディ島で開発された巨人を殺す兵器です。私が個人的に調達したものですのでご安心を。こちらを差し上げます。しかし、この兵器を動かすには、ある特殊な燃料が必要です」
((これってミケさんの...(;_;))



「それを彼らは氷爆石と呼んでいます。いまだパラディ島以外では採掘されたことがない未知の地下資源です。その兵器の中にも痕跡が残っているでしょう」



「ジーク・イェーガーは、自分の計画に協力するなら、傾いた国家が大国に返り咲くほどの産業を手にするでしょうと提案してきたのです。まだ埋蔵量も調査したわけではございませんのにねえ。ですがそれが事実なら、この近代化の時代において金銀財宝に等しい資源が眠っておられるのです」



(私はダシに使われただけでは...)



(アズマビトは金の匂いに鋭いから交渉はうまくいくってイェレナが言ってた...)



(やはり儲け話もなしに、この島に来る危険は冒せんというわけじゃな)



「それで、ジーク・イェーガーとの取り計らいとは、いったい何でしょうか」



「ご存知のとおりジーク・イェーガーは秘策があると主張し、それにはヒィズルの介入が不可欠だとしています。こちらは地鳴らしでこの島を守るために必要な3つの過程です。まずひとつめは地鳴らしの実験的活用。その力の一部を公開し世界に破壊力を見せつけるのです。ふたつめがヒィズルの介入。地鳴らしが必要なくなるまでこの島の軍事力を世界の水準並みに底上げすることが目的です」



「そしてその期間における始祖および王家の血を引く巨人両者の継続的な維持」



「これが3つめの過程。ジークは獣の巨人を王家の血を引く者へと継承。その者は13年の任期を終えるまで可能な限り子を増やすこと」



(他の兵器が発達しても地鳴らしは強力な兵器だ。手放すことができなければ、何世代にもわたり検証は繰り返されていく...)



(今私たちが助かるためなら、こんな解決不可能な問題を未来の子孫たちに残していいのか? いいわけがない。しかし...)



「わかりました。私は獣の巨人の継承を受け入れます。地鳴らしが我々の存続に不可欠である以上...」





「壁を破壊し蹂躙されたあげく家畜みてえに子供を産まされ殺されて、やっと生きることが許されるっていうのなら、俺はジーク・イェーガーの計画は到底受け入れられません。地鳴らしの維持に我々の命運を委ねるのは危険です。残された時間の限りあらゆる選択を模索するのが我々の取るべき最善策ではないでしょうか」



「君と焦燥感を共にしたつもりだった。でも君がなぜ単独行動に出てこの島を危機に追い込んだのかがわからない。もうヒストリアはどうなっても良かったのかい」
「俺は戦鎚の巨人を食いました。この巨人の能力は地面から自在に硬質化を操り武器でも何でも生み出せるわけです」



「つまり、どれだけ深く硬い地下に俺を幽閉しても無駄だってことです。俺はいつでも好きな時にここを出られる。当然、始祖を持つ俺を殺すこともできない。いくら脅したところでジークを殺すわけにはいかない。つまり、ハンジさん。あんたに何ができるっていうんですか」



「教えてくださいよ。ハンジさん。他のやり方があったら...」



「教えてくださいよ」



「エレンのエッチ。今だに反抗期かよ、バカ。若者」



「エルヴィン。あんたの唯一の失策だ。なんで私なんか団長にしたんだよ」





「中に入ろう。ヒストリア」



「もっと、体をいたわらないと」
((あら、お腹でかい。そして目が死んでる。ライナーが見たら悲しむだろうに...))





「やっぱり俺たちの提議通りジークは島に着くなり巨人にしたヒストリア女王に食わせるべきだったんだ」
「それがまさか、ガキをおこしらえあそばされるとはな。所詮は下賤の身にすぎない名ばかりの女王様ってことだ」
ナイル:「おい。やめろ。女王には相手を選ぶ権利がある。誰の息もかかっていない相手であることは調査済みだろう」



「同じ地で生まれた青年だ。幼少期は女王に石を投げつけていたらしい。かまってほしかったようだ」



「孤児院を手伝っていたのも罪悪感からだと。何年も顔を伏せたまま下働きを務める彼に気づいたのは...」



「女王の方からだった」



「馴れ初めなんてどうでもいい。本題は女王がなぜ今、身勝手な行為に及んだのかだ」
「誰かが助言したんだ。妊娠しちまえば巨人にされずに済むと」
「イェレナに違いない。あの女は一番イカレていて頭がキレる危険なやつだからな。女王が妊娠してジークは命拾いしたんだぞ」
「おい。飲みすぎだ。ローグ」
「今ならまだ間に合う。身重だろうと巨人にしちまえば...」



「お腹の子は死ぬだろうな。何より女王の身に何かあればおしまいだ。ただでさえ出産は命の危険が伴うというのに...」
「その正論でこの国は滅ぶかもな」



「おい。もう1本持ってこい。マーレ人」
「かしこまりました」



「おすすめは、こいつだろ」
((うっ、ニコロ怪しい...))



「なあ、これは、俺たちが、やらなきゃいけないこと。なのか?」
「いいや。やらなくていいことだ。あのバカがあんなことを言い出さなければな...これなら体も鍛えられるし島の開発も進むって...」



「確かに今はヒィズルからの回答を待つしかないからな」
「ああ。ヒィズルを介して世界との対話を図るんだ...それで地鳴らしに頼らずヒストリアが辛い目に遭わなくて済むんなら藁にでもすがるしか...」
((ミカサが運んでるのってレール? それ鉄じゃないの? 凄すぎぃ(@_@)))



「いやあ、この暑い中、ご苦労様だよ」
「いえ、俺たちは、このバカの護衛でしかたなく...」



「お前ら。図体ばかりデカくなりやがって」



「ヒィズルの件でしたか」
「たった今、アズマビトから返事が来た...ダメだった。ヒィズル国は取り付く島もないようだ。やはりヒィズルはパラディ島の資源を独占取引したいのだから他国との貿易に協力などしない」



「そして、世界はパラディ島が災いのタネであり続けることを望んている。それが国々の団結を促し世界の安定を担保するからだ」
「じゃあ、俺たちは地鳴らしに頼るしかなくて、ヒストリアの犠牲は避けられないってことですか」
「そうなる」
「そんな。こちらの意図も量らず勝手に悪魔だって決めつけて...どうしてみんなが平和になる道を考えられないんだ...」



「それは、わからないからだと思う。私たちが何者か、わからないから恐れている」
「そうだ。顔の見えない相手なんかを信用するわけにはいかないからね」



「だから会いに行こう。わかないものがあれば理解しに行けばいい。それが調査兵団だろ」



「マーレに拠点を設けて潜入か」
「ハンジさん、そんなこと考えてたんですね。そこで本場のマーレ料理に舌鼓を」
「えー俺、何持って行こう。腹を下したら大変だよな」
「胃薬と歯ブラシと故郷の味を何か...」
「ハンジさんの話、聞いてた?」



「僕たちが平和を望んでいることを世界が知れば、何かが変わるかもしれない」



「もう少し時間があればな。俺の寿命は5年とあと少ししかねえ。そろそろ決めなきゃいけない」



「俺の巨人の継承者を」



「私が引き継ぐ」



「お前じゃダメだろ。アッカーマン家が何なのかまだわかってねえんだ。何よりヒィズルといろいろやってこうってやつが巨人になってどうする。お前じゃダメな理由は多すぎるんだよ」
「じゃあ他に誰が?」
「俺だ。まず俺はエレンよりはるかに頭がいい。とち狂って死に急ぐようなこともなく、いついかなる状況でも優れた判断力を発揮できる稀有な存在。それが俺だ。お前のお下がりは気に入らねえが実際、俺以上の人材がいるか?」



「そんな、すげぇやつを13年で、みすみす死なすわけにいかないだろ。アホか。お前は兵団の指導者とか目指せよ。エレンの巨人は俺が継ぐから。なあ、それがいいだろ。エレン」



「よくないですよ。あなたはバカなんですよ」
「え?」
「え?じゃなくて、バカにそんな重要なこと任せられるわけないじゃないですか。はあ...よだきいなぁもぉ...私が継ぎますよ。実戦経験もあって信頼できるのも私たちくらいなら、消去法で私しかいないじゃないですか...せれれんよ。せれれんじゃけどね」
((サシャの訛りは大分県の日田弁だそうで、よだきいは「めんどくさい」せれれんは「したくない」みたいな意味らしいです))



「いや、それはおかしいだろ...」
「え?」
「いや、だから、バカには任せらせないって、お前が言ったんだろ? お前は俺よりもバカなんだから...お前、言ってることが矛盾してるんだぞ」
「え?」



「俺はお前らに継承させるつもりはない」
「何でだ」
「お前らが大事だからだ。他の誰よりも...だから、長生きしてほしい」



「はあ? てめえ、何、赤くなってんだ。どうすんだよ。この空気をよー」
「すまん...」



「ジャン。夕日のせいだよ。みんな赤くなってるからさ」
「そうか。夕日なら仕方ねえよな...」



「義勇兵の拘束か。まさかピクシス司令がそんな強行策に出るとはな...」
「調査兵団は彼らと距離が近いから、事前に知らされなかったらしい」
「そうせざるを得ないだろうな。ジークの思惑が確定していない以上、俺たちは危険な状態にあるんだ。そして突然ジークの計画に乗ったエレン。ジークと接触して何を話したのか...真相は本人たちにしかわからない」



「なあ、お前らにはあれがエレンに見えたか。俺は違うと思う。あいつはエレンじゃない。もしあいつが俺たちじゃなく腹違いの兄貴のほうに付くことがあるなら...俺たちは、やつを切る覚悟をしておく必要がある」



「そんなこと、させない」
「お前もそっちに付くのかよ。ミカサ」
「そんなことには、ならないと思う。エレンは誰よりも私たちを思っている。みんなもわかっているはず。だから私たち以外の外部に対して攻撃的になったのかもしれない。きっとその思いが強すぎたから...」



「それは違うぞ。かつてのあいつは、いくらお前が強くても前線から遠ざけようとするやつだった。だがアルミンに軍港を破壊させ、お前を戦場に呼んだ。あいつが大事だと言った俺もコニーもサシャもだ」
「それは私たちが信頼されてるから...実際、私たちが行かなければ何もできなかった」



「サシャが死ぬこともなかっただろうな。ミカサ、サシャが死んだ時エレンはどうしたと思う。涙を流したと思うか。悔しがったと思うか」
「コニー、よせ」
「笑いやがった。いったい何がそんなにおかしかったんだろうな。サシャが死んだことのどこが...説明してくれよミカサ。何でエレンは笑ったのか...エレンのことは何でもわかるんだろ。なあ」



「エレンと話そう。僕とミカサと3人だけで。エレンの真意を確かめるんだ」
「話し合ってどうする。もしジークと同じ目的だったら」
「巨人化の薬を入手した兵団は選択肢がある。信頼できる他の誰かを巨人にしてエレンの始祖を継承する選択だ」





★次回 「偽り者」

進撃の巨人69-43





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Last updated  2021.02.20 23:50:54
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