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テーマ:アニメあれこれ(27217)
カテゴリ:★アニメ・本・映画
進撃の巨人 #70 偽り者☆前のお話は → 「第60話~第69話 あらすじまとめ」 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」 『今回4年前にサシャに助けられた女の子が登場します。その時のお話のリンクを下に貼っておきます。記事の方も2017年4月で約4年前のものです』 「2期 第27話 ただいま」 「ガビ、おい、どうしたんだ。おい、しっかりしろ」 「どうした? 何があった?」 「急に苦しみ出して...」 「おい、嬢ちゃん。大丈夫か?...」 「ガビ、やり過ぎだ...」 ガビがこれで頭を何度も殴りつけ看守死亡。 「ここから逃げてどうするってんだよ」 「あのままだと殺されるでしょ」 「あの人は、お前を心配してたぞ」 「悪魔を信じてどうするの。もうジークも信じられない。もう誰も...」 お目覚め (*'▽') 「悪い夢でも見たか。すべて夢ならよかったのにな」 「ガビとファルコの声が聞こえた。ふたりはどこだ」 「かなり遠くまで逃げたな。夜通し走ったんだから...なあ、その腕章外せよ。目立つから」 「これを見られたって普通の住民に意味はわからないでしょう」 「軍人が見ればわかるだろう。いいから外せって」 「こんな辺鄙な田舎に軍人は歩いてないから」 「ずっと着けてたらいつか見つかるだろ。マーレに帰る手がかりも何もないのに」 「帰れるわけない。私はただ捕まって死ぬまでにジークを見つけて問いただしたいだけ。私たちマーレを裏切ったのか。何でそんなことをしたのか。あんたは好きにすればいい。別について来なくていいから」 「ああそうかい。好きにさせてもらうよ...じゃあこれ捨てといてやるから...」 「返せ」 「何でだよ。こんなもんが、ここで何の役に立つってんだよ」 「私は善良なエルディア人なの。それがないと島の悪魔と同じになるでしょう」 「何言ってんだお前。おかしくなっちまったのか」 「じゃあ、ほっといてよ」 「何でついてきたの? あんたまで死ぬことないのに...」 カヤ : 「何してるの? こんな朝早くに...君たちどこから来たの?」 「言いたくないです。私たち家が嫌で...やっと逃げてこれて...だからもう、戻れないんです」 「そう。お腹空いたでしょ。近くに私の家があるからついて来て」 「ちょっとここで待ってて」 「あの馬は逃走に使える」 「何言ってんだよ」 「もっと遠くに逃げないと、ここも直に捜索される。それに私は悪魔と一緒に食事なんてできない」 「お前なあ」 「お待たせ。入って来て」 「はい。今行きます...俺が全部話すから余計なこと言うなよ」 「君たちか家出したんは。どうしたこつかい?」 (南方マーレの訛り?...) 「はじめまして。僕たちはきょうだいでベンとミアです。訳あって親元から逃げて来ました。僕たちにできることがあれば何でもします。だから数日だけここに泊めてください。お願いします」 アルトゥル・ブラウス (サシャの父)「そげん子供が頭を下げるもんやない。ブラウス厩舎へよう来たね。何日でもおったらいいって。そしたら、はよ朝めし食わんと」 リサ・ブラウス (サシャの母)「疲れてるやろ。それ食べたら横になっていいけんね」 ガビ、頭に置いた手を凄い形相で払いのける。 「リサ。この子...」 「ごめんね。辛いことがあったんやろうね」 「妹がすみません。いただきます...うまい。おいしいなあ...ホントにおいしい...ほら、ミアも食えって」 ガビ、震えながらやっと食べる。 「この度のマーレ遠征作戦成功おめでとうございます。ヒィズル国首脳もエルディア国の勇敢さをたたえる声に溢れております」 「お褒めに預かり光栄にございます。世界一危険な島へようこそ」 「ええ。今回の我々の目的はその危険をこそ目にすることにありますから」 「すると、あちらが例の観測機でしょうか」 「はい。氷爆石を燃料に用いて実現した世界初の飛行艇となるでしょう。しかと地鳴らしの力、見定めさせていただきます」 「イェーガー氏が幽閉され義勇兵が一斉に拘束されたとの噂がありますが、その真相は?」 フレーゲル・リーブス :「なあハンジさん。説明してくれ。シガンシナ区から全住民強制退去命令だって? 区の再建にリーブス商会を斡旋したのは兵団だろ」 「憲兵にあたってくれ」 ピュレ :「ハンジさん。イェーガー氏がもたらした勝利により我々の未来は開かれた。エルディア人に生きる未来はあるのだと。そうであれば、兵団とイェーガー氏との関係は我々エルディア国民の問題です」 ロイ : 「ハンジさん。あなたは情報は納税者に委ねられると仰っていましたが、その姿勢に変化があったのですか?」 「状況が変わったんだよ。壁が開かれ世界と繋がり、情報の持つ意味が変わったんだ」 「辛い立場なのはわかるよ。ハンジさん。だから目を見て言ってくれ。信じていいって」 「すべてはエルディア国民、みんなのためだ」 「エレンの情報を渡したのは君たちか。ホルガー、ヴィム、ルイーゼ。新兵の君たちとフロック」 「何でこんなことを?」 「エレンを解放すべきだからです」 「彼は何も間違ったことをしていない。途方もなく巨大な敵に立ち向かい勝利を手に入れた。その勝利とは地鳴らしという圧倒的な力であり我々の生存権です。エレンは我々、新生エルディア帝国国民全員の命を救いました」 「その地鳴らしが期待通りに機能して我々を救う保証は何もないんだよ。言ってしまえば人から聞いた話にすぎない」 「エレンを牢に閉じ込めているままだからでしょう。このまま無為に時間を消費する余裕が我々にあるのでしょうか。このままでは先の大勝利が無駄に終わります。この国を導くのはエレン・イェーガーです。今すぐ彼を解放してください」 「うん。君が正しいのかもしれないね。形はどうであれ私はジークの作戦を完遂するとの決断を下した。すべては私の責任だ...だからこれ以上勝手なまねは許されない。君たちはエレンの情報を外に漏らした罪で裁かれる。この4人を懲罰房へ」 「壁中人類の勝利のためなら本望です」 サネスの言葉を思い出すハンジ。 『こういう役にはたぶん順番がある。役を降りても誰かがすぐに代わりを演じ始める。頑張れよ、ハンジ...』 「...疲れた...いや、まだ調べることがある...」 ルイーゼ : 「ここはミカサさんの入ったことのある房ですか?」 「え? 違うけど」 「そうですか。残念です。あ、でも、兵規違反は後悔していません。勝利が調査兵団の目的なら規則を守ることが必ずしも絶対というわけではありませんよね」 「やめなさい、ルイーゼ。刑期が延びるだけだから」 「私はあなたに命を救われたあの日から、あの時のままです。巨人を人の力でねじ伏せたあなたを見てわかったのです。力がなければ何も守れないと。私たちは理不尽な暴力と戦っていいのだと学んだのです」 「あの日から少しでもあなたに近づきたくて私は...ミカサさんが調査兵団に入った理由は何ですか。イェーガーさんのためなら彼の自由を...」 「私から言えることはひとつ。口を閉じてなさい」 頭痛...そして強盗に襲われた幼い日のシーンが... 『もう大丈夫だ...ミカサ』 「10か月前、トロスト区鉄道開通祝いでの祝賀会、君の監視係は急遽代役となった。フロック・ホルスター。宴もたけなわとなったあたりで君を近くの宿泊地まで送った彼じゃが、現在、情報漏洩罪で拘留されておる。またこの宿泊地はエレン・イェーガーの住処と数十キロの位置にあった」 「どうもこの時期を境にエレンは単独行動を取るようになるのでな。何にせよ美女と会話できる口実ができて何よりじゃ」 馬屋の掃除をするガビとファルコ。 ガビ、馬に頭をアムっとされ、滑って転んで桶を被るw 「何でこんなことに。これが悪魔の仕業...」 「いや、馬の仕業だと思うぞ」 「お前を乗せて逃げる馬なんていないだろうな」 「馬術の訓練なんてなかったし...こんな田舎にいても何の情報も得られない」 「下手に動くよりここに根付いたほうがいいと思う」 「何言ってんの」 「ここで大人しく助けを待つんだよ。直に世界中の軍隊がこの島に攻めて来るだろう。きっと兄貴やライナーさんたちが助けに来る」 「ジークが憎くないの? 裏切者があんなに近くにいたんだよ」 「俺たちにできることは、ねえよ」 「何、ミアって。なんであんたの妹なの」 「どっちでもいいだろ」 「ふたりとも、お昼にしよう」 「仕事覚えるのが早いね。体力もあるし」 「そんな。ありがとうございます。しかしカヤさんもですけど、ここで働いてる人はみんな若いんですね」 「うん。ここにいる人は孤児だからね」 「そうだったんですか...」 「女王の方針で行き場のない子供には支援があるから。ここは4年前に親を失っている子供たちの集まりなの」 「罪を受け入れてないようですね。この島の民が世界に対して残虐非道の限りを尽くした歴史をお忘れですか。エルディア人ひとりひとりが罪の自覚を正しく持つことでようやく贖罪への道が開かれるのですよ」 「それは、みんなが親を亡くしたことと関係あるの?」 「当然です。いくら善人のようにふるまおうとも逃れられる罪の重さではありません」 「マーレではそう教えられてるの...」 「お前お世話になってる身で何言ってんだよ」 「これは普遍的な歴史の話だから...」 「...今、何て言いました?」 「君たちはマーレから来たんでしょ」 「どうして?」 「どうしても何も自分で叫んでいたじゃない」 「えっ、あ、じゃ最初からか。ええっ最初からですか。恥ずかしいなあもう。なんで言ってくれないんですか...」 ガビ、カヤに襲い掛かろうとしてファルコに止められる。 「何してんだ。お前は」 「悪魔が正体を現した。おかしいと思ったんだ。島の悪魔がこんな親切なはずない」 「おい、バカかお前」 「おーい。お前ら何暴れてんだ」 「ミアがお兄ちゃん取られるってヤキモチ焼いてるのー」 「なんだ、カヤのやつ、仲よくしてんじゃん。少しは明るくなってるし」 「まったく。危ないから、その道具で遊ぶなよ」 「はい」 「どうして...」 「ここ、私が住んでた村。4年前ここにも巨人が一体現れたの。その巨人を見て村の人はみんな逃げた。足の悪いお母さんを置き去りにして。私はどうすることもできなくて座ってた...」 「ただここから、あそこでお母さんが食べられる音を聞いてた。お母さんはずっと生きたまま食べられてた。次第に声も上げられなくなった。声が出なくなるまで叫んだからだと思う」 「壁の外には人類がいて私たちを悪魔の民族だって言ってるんでしょ。でも、なんでそんなに恨まれているのかよくわからないの。ミア、ベン、教えて。お母さんはいったい何をしたの? 何をしたからこんなに恨まれているの?」 「何千年も世界中の人々を虐殺したからでしょ」 「何千年?」 「そんなことも忘れていたなんて。エルディア人は何千年もの間、巨人の力で世界を支配し蹂躙してきたの。他の民族の文化を奪って望まれない子を産ませて、数えきれないほど人を殺してきたの。被害者ぶるのはやめて」 「でもお母さんはこのへんで生まれ育ったから、そんなひどいことはしてないと思う」 「だから100年前、あなたたちの先祖が犯した罪の大きさが問題なの」 「100年前って...じゃあ今生きている私たちはいったい何の罪を犯しているの?」 「ついこの間だって私の町を蹂躙した...」 「私のお母さんが殺されたのは4年前だからその罪じゃない」 「だから、先祖が世界中の人を虐殺したから...」 「お母さんは誰も殺してない。ねえミア、ちゃんと答えて。なんでお母さんがあんなに苦しんで殺されたのか。何か理由があるんでしょ。そうじゃなきゃ、おかしいよ。なんでお母さんは生きたまま体を食べられたの? ねえ、何のために殺されたの? ねえ、何で...」 「威力偵察です。4年前のパラディ島侵攻の目的は大攻勢を見据えての威力偵察でした。カヤさんのお母さんはそれに巻き込まれたんです」 「お母さんには何の罪もありません...ごめんなさい...」 「軍の情報を敵国に漏らして...それで何で謝るの?」 「ありがとう、ベン。教えてくれて。でも、ベンが謝るのはおかしいよ。マーレに生まれただけなのに」 「それで...カヤさんはその状況から、どうやって助かったんですか?」 「今の私より少し年上くらいのお姉ちゃんが、薪割り用の斧を持って入って来て巨人相手に戦ったの」 「そんな、無茶だ...」 「結局お姉ちゃんは自分を盾にして巨人から私を逃がしてくれた」 「お姉ちゃんが生きてたら、行くあてのないあなたたちを決して見捨てたりはしない。私にそうしてくれたように...今度マーレの人が働いているレストランに招かれているの。そこにあなたたちを連れて行けばマーレに帰る方法が見つかるかもしれない...」 「どうして...」 「私は、お姉ちゃんみたいな人になりたいの」 「獣の巨人の死骸を調べた結果、爆破され粉々になったジークの体が部分的に見つかった」 「だが足りない。見つかる部位はどれも両腕、両足のものだ。我々を欺くために自らを亡き者と装ったのだ」 「ジークはパラディ島、敵勢力と手を組み、飛行船で逃げおおせたと見ている」 「この対人型に改良された立体機動装置にはマーレの技術が取り入れられている。逃走用に奪われた飛行船も訓練を積んだ軍人でないとできない高度な飛行技術を見せた。おそらくは4年前のパラディ島調査船に同志を忍ばせたのだ。エルディア復権派の同志をな」 「クソ。ずっと一緒に戦っていたのに裏切者だったなんて...」 「当然このままで済ますつもりはない。今から半年以内にパラディ島に世界連合軍による掃討作戦を行う」 「半年ですか。ファルコとガビの救出も半年後でしょうか?」 「あのふたりは最も優秀な戦士候補生です。失えばマーレにとっても大きな痛手になるかと」 「次の戦士候補生の育成にも相当な時間がかかりますしね」 「だがマーレの力だけでパラディ島を攻めても以前のように返り討ちに会うだけだ。世界連合軍の集結を待つ」 「ジークもそう考えるでしょう。大打撃を受けたマーレ軍はすぐさま攻勢に転じることはないと。そして半年後に潰されるのを策もなしにただ待っている人でもない。世界連合軍を待ってはいられません。今すぐにパラディ島を奇襲すべきです」 ★次回 「導く者」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2021.02.28 02:25:28
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