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2009年06月30日
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カテゴリ:仕事
今日は元上司の送別会があった。
元上司は45歳。今年46歳になる。
そんな上司の転進先は、なんと学生だった。
しかも割と名の知れている芸術系大学へ「入学試験を受けて」この4月に入学したのだ。

「いまさら!?」最初に思ったのはそれだった。
なんせ45歳である。
思い立ったが吉日。始めるのに遅すぎるということは無い。という諺はあるが、やはり感想は「いまさら」である。
やっぱり「旬」というものはあるし、「時期」というのもある。
で、それは多くの場合年齢と密接な関係があるのだ。
こっちが態勢OKでも、相手が受け入れない場合もあるしね。

このタイミングでなぜ学生を選んだのか。
みなが思う一番の謎について元上司はこう言っていた。
 「人生半分に来たときに、このままでいいのか考えた。
  やりたいことをしたいと思った。
  やりたいことをするのに最後までネックになったのは”お金”だった」
そりゃそうだろ。
多かれ少なかれ自立して生きている人は「お金」に縛られている。
特に守るべき「家族」がいる人は絶対的に縛られている。
元上司はいわゆるDINKSだ。
結婚はしているが子供はいない。
まあ、それなりのお金は持っているわけだ。
でも、お金を持っていればそれなりの生活になり、生活が楽かというと決してそうでない場合もある。(生活レベルは平均より絶対上なのだが)
それでも、それを捨てる覚悟は並々ならぬものがあったと思う。

羨ましいと思った。
45歳で自由に可能性を追い求められる若さと情熱と境遇を。
でも、少し淋しいとも思った。
カレには守るものがない(ように思えた)。
私には家族(子供)がいる。
陳腐な言葉になってしまうが、家族(子供)は何にも変えられない宝だ。
たとえ自分の自由を奪うことになっても。
無償の愛情と無上の愛情。
これらを享受し、与えることができるのは家族だけだと、子供を持ってから感じるようになった。

カレにはカレの道が、私には私の道がある。
どちらがより幸せかなんて比べるのはバカバカしい。
誰もが「これでいいのかオレの人生」と迷い、一歩を踏み出すのを躊躇する中、新しい道を検討し実行に移した彼は凄く勇気があるし、素晴らしいと思う。
今はカレが新しい道で、自分のやりたいことを達成できるように願っている。





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最終更新日  2009年07月06日 12時53分10秒
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