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テーマ:遠距離恋愛(425)
カテゴリ:apa
この日が来た。
今朝もapaは「Good morning」と声をかけてくれた。この朝の挨拶も、聞けなくなる・・・。「Breakfast」の掛け声(?)に「OK」とこたえ、朝食の準備をすることも・・・。 朝食を済ませ、私は身支度と最後のパッキングを手際よく片付けた。感傷的な気持ちに浸る暇がないように、テキパキと行動した。 そうしたこともあって(?)、時間にゆとりができた。私たちは、アパートの屋根裏倉庫へ、私が使ったお客様布団セットを片付けに上った。(倉庫だけど)新しい場所を最後に発見できた。apaは必要なものだけを持つようにしているとは言え、部屋が広く使える(整理整頓されている)のは、こうした収納スペース(地下&屋根裏)があるからだなぁとも思った。 ソファに腰をかけた。 初めは、ソファの両端に座っていたっけ。それから私が真中に座るようになり、apaが足を伸ばすようになって・・・。初めは遠慮した座り方をしていたね。でも今は、お互いがソファでくつろいでいる。ソファだから、くつろげる。やっと、ソファ本来の姿になった(笑) apa「フライト時間は、どのくらい?」 私「ストックホルム~コペンハーゲンが1時間くらい。コペンハーゲン~東京(成田)が10時間弱。乗り継ぎ時間をいれても14時間くらいだよ」 apa「ロングフライトだね」 私「うん」 apa「飛行機の中で食べるものを買いに行く?・・・機内食があるから要らないよな(苦笑)」 apa「機内で読む本は持った?」 私「うん。寝るつもりでいるけど」 apa「他に、必要なものはある?」 私「apa。他に(あなた以外に)必要なものはナイよ」 照れる(?)apa 私「あのね、私”サヨナラ”は言わないからね」 apa「うん?」 私「また会いたい、会うんだから・・・」 apa「サヨナラは一時的なもの。ただの挨拶だよ」 私「うん、分かっている。けど・・・」 私がトイレから戻ると、apaはネットでニュースをチェックしていた。私はapaの隣に立ち、画面を覗き込んだ。そしてハンドクリームを塗るため、指輪を外し、デスクに置いた。普段と同じことをした-のに、apaは指輪に反応した。 apa「その指輪」 私「これ?GLAYのファンクラブ限定グッズだよ。あることをきっかけに、ライブだけではなく、日常的に身に付けるようになったの。(参考日記はコチラ)」 apa「そう、ボクには指輪があるんだ」 私「えっ?」 apa「これ・・・」 apaは私に(指輪)ケースを差し出した。 私は、ひとり動揺していた。嬉しいが、まだ覚悟(?)はできていないと思う。いや、でも女は度胸よ(意味不明)。腹を決めて-そんな葛藤をしていたら、apaがケースを開けた。 中には、シルバーの指輪が1つ入っていた。 石などはついていないシンプルなデザイン。でも、刻まれた模様は品格が漂っている。 するとapaは、その指輪を自分の右手薬指にはめた(注:apaは左利き)。 えっ!?なんで自分に!!! そしてapaは、こう言った。 apa「この指輪は、エンジニアとしての証(名誉)なんだ。卒業する時にもらったんだぁ」 apa「ほら、名前と西暦が中に刻印されているだろ」 私「う、うん」 えっとぉ~つまり、それは・・・ apaが持っている指輪を、私に見せてくれただけ!? 私へのプ、プレゼント(苦笑)、ましてやプ、プロポーズ(爆)ではない。 やっと私は理解した。 なぁ~んだ!と言うか、私の勘違いも甚だしい。あぁ~びっくりした。でも・・・ 11時にアパートを出発する予定だった。 しかし、このままのんびり過ごすと、帰れなくなると思った。本当はここで一緒にゆっくりしていたい。だけど、出発することを提案した。apaは、なんで??と驚きを見せた。しかし、その理由に「キミが望むなら、行こう」と立ち上がった。 空港のチェックインカウンターは、思っていたよりも混雑していた。長蛇の列に並んでいると、apaはセルフチェックイン機が空いていることに気が付いた。「ボクがサポートするから」とスーツケースを列から押し出し、私を手招いた。 チェックイン&預かり荷物(?)の手続きは、すんなりと終わった。私たちは、セキュリティーチェック入り口へと向かった。 apa「ここだよ。もうボクは一緒にいけない」 私「うん・・・」 apa「TVチャットしよう」 私「もちろん。また会おうね」 apa「会おう」 そうしてapaは、私をギュッと強く抱きしめ、「バイバイ」と言った。私は「またね」と微笑むと、apaは頷き、私を離した。apaは出口へと歩き出した。 私は、その場を動かなかった。姿が見えなくなるまで見送ろうとしていた。これでいいの?言い残したことはない?後悔はない??と自分に問いかけていると、apaが振り返った。 「待って」と私はapaを呼び止め、駆け寄った。迷わずHugをしたapaに、私は・・・kyssをした。戸惑うapa(苦笑)。 それから私たちは、「またね」と言い、それぞれ歩き始めた。 不思議なことに、悲しいとか、寂しいといった気持ちはなく、涙もなかった。実感がないの?それとも・・・なに?!なんとも言えない感覚、感情だった。 私たちは、ネットで知り合った。 偶然だったけれど、ご縁であり、引き寄せ・・・かも。最初は、知り合ったサイト内でのメール交換。それから個人のメールアドレスを交換し、直接メールのやりとりを始めた。しばらくメールを続け、TVチャットを始めた。 しかし、この時期にすれ違い-不協和音が起きた。 理由は時差。日本とスウェーデンの時差は8時間(夏時間は7時間)。<日本:夜-スウェーデン:昼(仕事中)><日本:深夜~早朝-スウェーデン:夕方~夜>私たちは日中、フルタイムの仕事をしている。どうしても時間が合わない。 でも、お互い土日が休み。週末ならば・・・と思った。確かに、時間の都合はつく。けれど、各々の予定があり、時差もある。思うようにチャットができず、ギクシャクした。正直なところ、私はこれでダメかもと思った。 しかし、私たちは「どうしたいか」「どうしたら、できるか?」を話し合った(厳密に言うと、メールのやりとり)。そして、週に一度、チャット時間をスケジュール(定例化)し、その時間を楽しむようにした。 それが3月。そこから、少しずつ絆と想いを築き始めたように思う。 当初は春に、apaが日本へ来る予定だった。 しかし、この経済情勢。彼の所属する業界も厳しく、某ニュースが出た頃だった。それにより、社内の雰囲気は重苦しくなり、休暇を取れる様子ではなくなっていた。 一方の私は、何を語る?!な状況(苦笑)。でも、だから、「今のうちだ」と思った。私は休暇を取り、自分がスウェーデンへ行くことを決めた。 私たちは、お互いに経歴書を作り、パスポートのコピーも交換した。 お互い、どこか不安―遠く離れた異国の見知らぬ人という気持ち―があったようにと思う。もちろん、それらが真実とは限らない。だけど、私(たち)は、信じた。 こうした経緯で、私たちは今回、初めて会った。 それでも、 一緒にいることが自然であり、心地良かった。 大切な存在だと実感し、お互いの気持ちも確認した。 先のとこは、何もワカラナイ。 次に会えるのが、今年の秋か、来年の夏か・・・といった具合。 でも、きっとうまくいく。 決して、ラクではない。 けれど、一緒に歩いていきたいな。 楽しめたら・・・いいね。 ★。・:*:・°`☆、。・:*:・°`★。・:*:・°`☆、。・:*:・°`★ ご訪問ありがとうございます。 下記ランキングへ参加中のアッコに、応援の”1クリック”をお願いします。 \(*^▽^*)/ アリガトゥ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 15, 2009 06:41:04 PM
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