映画「爆発!暴走族」
映画「爆発!暴走族」 今年最後の日記テーマは、我が青春のメモリアル映画「爆発!暴走族」を紹介したい。当時社会問題になっていた暴走族の抗争をテーマに、こういうのが大得意な東映映画が鬼才石井輝男監督を起用し撮り上げた作品だ。一匹狼の街道レーサーが暴走族の抗争に巻き込まれ、仲間や恋人の仇討ちを果たした後自害する、という70年代にありがちな破滅型ストーリーである。主人公の「岩城滉一」をクールスでサブリーダーだった岩城滉一が演じており、自前のカワサキZ750RSでスタントもこなしている。映画自体の出来はさておき、この後「暴走シリーズ」は4部作まで作られたが、なにせ観客層が現役族、もしくは族に限りなく近い若者であっては、動員数に限界があったとも思える。当時十代の私は主人公のまっ白なスイングトップ姿や、ヨシムラの集合官をつけた真っ黒のマシンにアタマをガツン!、とやられ、封切り中5回位映画館に足をはこんだ程だ。そして本題はここからなのだが、このいかにもなB級映画が当時の若者に与えたインパクトは大きく、現在においてもその影響を窺い知る事が出来る。まず作品が未DVDな為、中古ビデオでの市場価格がずば抜けて高い。当然当時の映画宣材(ポスター等)も希少で高い。またバイク業界でも、爆発岩城仕様なる黒いカスタムが人気があり、オリジナルパーツも作られているのだ。確かにマニアックな市場ではあるが、30年以上経てもなおこれ程人気があるってのはある意味スゴイ。だが裏を返せば、それ程の魅力のあるカッコイイものが現代にはない、ってことだろう。直撃地獄拳 大逆転Hotwax presents 和モノ事典1970’s 人名編東映監督シリーズ DVD-BOX 石井輝男篇 <初回限定生産> (中古DVD-BOX)↑楽しめた方はクリック!↑