「CB750Fourというバイク」
~CBへの憧れ 免許取得編~CB750Fourという旧いバイクに乗って今年で6年になる。実は16歳の時にも乗っていた。当時は大型バイク免許取得が格別難く、東大の合格率より低いと巷では囁かれていた。遡って中学生の頃から不良の先輩が乗り廻すCBに憧れていた。先輩達はタンクの色をチームごとに塗り分けていて、とりわけ多かったのは白いタンクだった。ヘルメットはポリスタイプ。後年になって、これは当時の人気連載マンガ「ワイルド7」の影響だったと気がついた。何しろ、当時としては車体の大きな”ナナハン”に乗ることが最大のカッコ良さであり、夢でもあった。高校に入り免許が取れる年齢になるやいなや、中型限定免許を取得し、これもまた今では名車と呼ばれるカワサキのKH250を親父をだまくらかして新車で乗り回した。大型免許は中型で一年経験がないとまず審査の初段階で減点になるといわれていた。加えて、ヘルメットはフルフェイス、グローブ、ブーツを無理やり用意して審査官の心証を少しでも良くしようと必死だった。考えると結構真面目な不良であった。まぁ、なるべく少ない回数で合格しないと、カネも続かないせいもある。一つ上の先輩が5回で合格したので、目標は5回と定めた。家の近所でも練習したし、当時とんでもないことに大きなバイク屋の中の即席コースでカネを払えばナナハンを走らせることが出来た。そして運転免許試験場に通い続け運命の5回目。ひとつミスを犯してしまい、「どうにでもなれ!」とコーナーでステップを擦る程豪快な走りをしたがこれが良い印象を与えたようで、合格した。免許証の裏に押された「限定解除」の赤いスタンプが誇らしい。即効でバイク屋でCBを購入した。現在は安くても80万円はくだらないのだが当時なら20万円で買うことが可能だった。忘れもしない、モスグリーンのタンク色にゴールドライン。これが人生初のナナハンだった。有頂天だった。~次回に続く~↑楽しめた方はクリック!↑