荒川静香の「トゥーランドット」
最近音楽の話題が多いのですが、実は私は昔レコード会社にいました。クラシックを担当していて、よく企業でミニコンサートをやらせてもらい、CDを売っていました。今でもクラシック音楽は大好きでよく聞きます。今日は最近音楽で感動した話です。それは皆さん御存知のトリノオリンピック女子フィギュア金メダルの荒川静香選手の演技です。音楽のイメージとスケートの演技がピッタリで、とても感動しました。「トゥーランドット」というのは古代中国の伝説で、プッチーニがオペラにしたものです。氷の心を持つ王女「トゥーランドット」が荒川選手にのりうつったかのような演技でした。絶世の美女「トゥーランドット」には求婚者が毎日やってきます。しかし、王女は男が大嫌い。男は女を騙すけだもの、と思っています。求婚者には、王女からなぞなぞが3つだされます。絶対わからない難問です。わからなければ、たちどころに殺されてしまいます。まるで日本のかぐや姫みたいです。かぐや姫も男たちに天竺にあるという誰も見たことのない宝石をとってこい等無理難題をふっかけます。ある日遠い国の王子が「トゥーランドット」にひと目ぼれをしてしまいます。そしてなんと王女の3つのなぞなぞも簡単に答えてしまいました。困った王女はそれでも絶対結婚しない、と言い張ります。そこで今度は王子がなぞなぞを出します。明日の夜明けまでに私の名前を当てて下さい。わかったら私は死にます。王女は家来に王子の名前を知っているものを探させます。王子の名前がわかるまで「誰も寝てはならない」と命令します。ついに夜が明け、王子の名前はわかりませんでした。王子は強引に王女を抱擁し、熱いくちづけを。王女の氷のように固く閉ざされた心はついに開かれていきます。そして「トゥーランドット」は王子に答えます。「あなたの名前が今わかったわ。」あなたの名前は「愛」です。都中の人たちの「万歳」の声に祝福され二人は結婚します。なんと宝塚歌劇団のような感動的なお話でしょ。日本でも人気のあるオペラです。ちなみに「トゥーランドット」の中の「誰も寝てはならぬ」という歌はトリノオリンピック閉会式でも歌われました。またあの本田美奈子さんもテレビで最後に歌ったのが、この歌でした。