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カテゴリ:Music/Movie/Play/Art
さあさあ皆さん、音楽の時間です。シリーズ「比べてみよう、オペラ歌手」第二弾!今回は前回の「道化師」とカップリングで上演されることが多いとされる「カヴァレリア・ルスティカーナ」でやってみましょう。
この作品も最後は殺人で終わる!よその奥さんといい仲になってしまったトゥリッドゥですが、こともあろうにそのダンナに決闘を申し込んでしまいます。トゥリッドゥには恋人のサントゥッツァがいます。オイ!おかしくないか、トゥリッドゥ!完全に血迷ってますね。で、最後はトゥリッドゥが死んで終わり!オイオイ、ちっとも感情移入もできないストーリーだぞ! 今日のアリアは「母さん、あのお酒は強いね」です。決闘に行く前にお母さんにお別れを言う場面です。今回の歌手はホセ・クーラとまたまたプラシド・ドミンゴです。その前に今回の動画には字幕がないので日本語訳を書いておきます。 母さん、あのお酒は強いね。 確かに今日は・・・ ちょっと飲みすぎたな。 外にでも出てこようか・・・。 その前に僕を祝福してくれないか、 兵隊に行ったあの日のように。 それから聞いて、母さん。 もし僕が帰らなかったら、 もし僕が帰らなかったら、 サンタ(サントゥッツァ)の母さんになってやってくれないか。 彼女と結婚すると誓ったんだ。 母さんになってやって欲しいんだ。 もし僕が帰らなかったらね。 母:どうしてそんなことを言うのさ? なんでもないよ、酒のせいさ。 そうさ、酒のせいなのさ。 僕のために神に祈ってよ。 僕のために神に祈ってよ。 キスをしてよ、母さん。 もう一度、もう一度。 さよなら。 僕が帰らなかったら サンタの母親になっておくれよ。 キスを、母さん。 さようなら! こちらはホセ・クーラ。どうもこの歌手は過小評価されていますが、華がないのかなあ。歌は抜群にうまいのですけどね。彼の演技は「どうしよう・・・とんでもないことになってしまった・・・もうダメだ・・・」という茫然自失の感じです。静かな感じですね。マンマ(母)も優しくて最初から「どうしたの、一体どうしたの?」という感じです。 こちらはプラシド・ドミンゴ。彼の演技は「勢いで決闘申し込んじまった。もうオレは終わりだ!チキショーオレは生きて帰れねえかもしれねえ!」という自暴自棄の感じです。こちらは感情むき出しです。この演技は見ているこちらが「一体この先どうなるんだ!」と思ってしまう鬼気迫る演技。こちらのマンマは息子のバカさ加減に呆れているのですが、ただならぬことになっていることに動揺を隠せなくなります。すごい。 このアリアの後に外から「あああ!トゥリッドゥさんが殺された!」と聞こえてサントゥッツァが絶叫して閉幕。どんな劇やねん!誰も救われない!まあ・・・誰も救われないというのなら「トスカ」もそうですけどね。 どちらが好きかというと・・・トゥリッドゥの性格からするとドミンゴのほうに軍配があがります。だってそれまで強気も強気(なんで自分が悪いのに強気やねん?)だったので「もうヤケクソだ!」の方が見やすいです。あと、歌詞から考えると感情むき出しのハイパワーで歌っている方がいいような気がします。あくまでも主観ですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.09 23:10:22
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