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カテゴリ:Hitorigoto
中学2年生のレッスンで生徒を叱っていた時。
「ええ加減にやるなと言ったやろ!前注意したら判りましたって言ったのはどこのどなたや!」 するとすかさず ♪キキキキキキ・・・・。 なんじゃ?誰も反応しないので気のせいか?続きを叱るか・・・。 「判らへんというなら話もわかる。でも自分は考えんと適当に答えいってるのがまる判りやぞ!次適当に答えたら許さんぞ、判ったか!」 ♪キキキキキキ・・・・。 さすがにこれには全員吹き出した!ひぐらしです。ちょっと早いんじゃないかなあ、ひぐらしが鳴くのは。それにこの辺りは木も少ないからひぐらしが鳴くなんてすごく珍しいことです。どうもものすごく近いところで鳴いています。玄関のほうから聞こえるので玄関を開けると!窓の枠に止まって大きな声で ♪キキキキキキ・・・・。 と鳴いています。急に切ない気分になりました・・・。ひぐらしの声って切ないですよね・・・。うんうん・・・。そうだ、思い出した。小学校の時に僕に「好き」と告白してくれた子がいましたが、その時ひぐらしが鳴いていた。あれは夏ももうすぐ終わる頃の・・・ 「せんせーい!3番どうしてもわかりませーん!」 僕はハッと我に返って教室へ戻りました。戻る前に一瞬振り返ったらひぐらしはもういませんでした。 夜、門を締めて家に入ろうとすると あ!いた!ここに帰ってくるなんて! 部屋に入ったら3回 ♪キキキキキキ・・・・。 と鳴いてくれました。ありがとう、ひぐらし。もう忘れかけてた、あの夏の終わりのこと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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