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カテゴリ:日帰りのお出かけ(関西)
京の紅葉巡り第2弾
哲学の道の東側にある小さなお寺を3つ巡った。 一番北に位置する法然院から。 鎌倉時代の初め、法然上人(1133-1212)が鹿ヶ谷の草庵で、弟子の安楽・住蓮とともに六時礼讃行を行ったのが寺の由来。 茅葺きの山門をくぐると、参道の両側に白砂壇がある。 水を表現している砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味するのだそうだ。 「落雁みた〜い」というような感想を持つだけではいけない。 砂壇の絵は季節によって変わるのだろう。 法然上人は、13歳で比叡山に登って修行を初め、1175年43歳の時に東山吉水に住んで専修念仏の道に入り念仏の教えを広め、その年が浄土宗開宗の年といわれている。 吉水の草庵跡は、円山公園一番奥の安養寺のあたりだそうだ。すぐ横は知恩院、浄土宗の総本山だ。 知恩院のあたりは一年中賑やかなところだが、法然院のある鹿ヶ谷は今でも静かな場所。 紅葉の季節は人は絶えないが、それでも静謐な雰囲気が境内には漂っている。 根っこがむき出しで、目にとまった風景。 鹿ケ谷の草庵が由来となる法然院だが、その鹿ケ谷の草庵での念仏法会に顔を出していた院の女房の松虫・鈴虫(笑っちゃいけないが、名前がすごい)が、熊野詣でで後鳥羽上皇が留守の間に、法然の弟子の安楽・住蓮を慕って出家してしまい、上皇の逆鱗にふれてしまうという事件が起こる。弟子2人は死罪、師匠の法然上人は讃岐へ流罪となる。讃岐流刑は10ヶ月と短いものだった。 そんな事件のあった場所だったからか、その後荒廃していたが、江戸時代初期に再興されている。 今年の京の紅葉は色づきがイマイチとのこと。 「燃えるような」とはいかないが、落ち着いた色あいを楽しめた。 庭園を散策するのは無料。 方丈は後西天皇(1638-1685)の皇女の御殿を移築したもので、重文の狩野光信作の襖絵と堂本印象作の襖絵がある。通常非公開なので見るには、4月初めの一週間、11月初めの一週間の特別拝観時期を狙わないといけない。 法然院 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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