カテゴリ:読書
岩波書店の文庫に「スペードの女王」と「ベールギン物語」が1冊にまとめられている。 この前読んでいた、ドストエフスキーの「未成年」の舞台が、ペテルブルグだった。 「スペードの女王」の舞台も、ペテルブルグだった。 ネヴァ河とか、おなじみになった。(文章の中で) でも、やっぱり、ペテルブルグっていえば、「マリインスキー劇場」=マリインスキー・バレエ(前キーロフ・バレエ)で、映像ではたくさん見ていたから、なんか、点と点が繋がったきがします。 巻末の解説を読むのも好きなんですが、 プーシキンって、1799年~1837年を生きていたんですね。 ちょっと、人生が短いな~って思ったら、妻に言い寄った近衛士官と決闘し、射殺されたんだそうです。 前に「バリー・リンドン」っていう映画を見たんですが、決闘があるんですよね。 なんか、そんなことで簡単に命を落としたり、身を傷つけるのは、私には信じられないんですが、「ベールギン物語」(5つの散文小説を寄せ集めたものです)の中でも、決闘が普通に書かれていました。
「スペードの女王」と「ベールギン物語」は、詩から散文に移行していった時期みたいですが、 「ベールギン物語」には、とてもいいお話があります。 終りに、ええええ~~!って、展開もありますが、(たいていそういう時子供の耳鼻科の待ち時間に読んでいたりして、のけぞっている私)短編でこんなに世界が広がるのって目から鱗でした。 やっぱり、漫画もいいけど、活字もいいですね。 美しい文章を読むっていうのは、いいもんです。
あと、びっくりしたのが、プーシキンが日本でいうところの、江戸時代の人なんですね。 しらべたら、「おらが春」小林一茶とか「四谷怪談」?あたりみたいです。 樋口一葉とかと同じくらいかな~~?って思っていたら、大間違いでした。 プーシキンから比べたら、100年は後の人なんですね。 じゃあ、 プーシキンと同時代の日本の文学って読んでいないよな、わたし・・・と思いました。 日本人なのに・・・・・。 まあ、1月に「落窪物語」を読みまくりましたので、平安時代の読み物は読んだことになるのですが。
最近学生時代の感覚が戻ってきました。 文庫本を見て、「ロシア文学」とか「ドイツ文学」とか「イギリス文学」ってコーナー分けしてある一覧のページを見ながら、物色するっていう自分。 高校生の頃に読んだ、ヘルマン・ヘッセの「ゲルトムート」(春の嵐)?だっけ????とかを、また読みたくなってきました。 あの時よんで、思ったことと、 今読んで思うことは、ずえったいに違う気がする。 山あり谷あり山あり山ありのりこえひぃひぃ頑張ってきた自分が、 同じ本をどんなふうに読むのか、知りたい。
とか、書いていますが、それは、もうすこし後ほどにします。
次は、「オネーギン」を読み始めました。 いま私は、時代錯誤のししぃーちゃんです。
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最終更新日
2008.04.03 08:52:34
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