カテゴリ:読書
今度は、チェーホフを一気に読み始めました。 チェーホフって戯曲が多いのですが、これは短編小説です。 あっという間に読めちゃいます。
ドストエフスキーは、苦悩の世界でした。 プーシキンは、ラストでええぇええ~~!とのけぞることが多かった。 ツルゲーネフは、なんとなく上品。世間ずれしていなった。(たまたま読んだ作品が「貴族の巣」だったからか?)
で、今回のチェーホフは、戯曲はまだ読んでいないのですが、世俗的。という印象です。
「犬を連れた奥さん」は、映画「黒い瞳」の素材にもなっているようですが、(発案ヒント?) 映画とは似ているようなところもあれば、違うところもあったりでした。
女ったらしのおっさんが、深みにはまっていく、本当に、昼ドラマ1週間完結でできそうなお話でした。 しかも、ラストは、これがラストではないのであった。 ラストは、まだ、この先立ち込める暗雲の中を、歩き始めたばかりのスタートにすぎないのだ。 あなたたち、いかがなさるの? 私には、とてもそんな生き方は出来ないわ。 道を踏み外しそうになったら、この短編小説を読んで、自分に置き換えてラストを迎えてみるのはどうでしょうか? そしたら、もっと 踏みとどまる人が増えるのではないでしょうか?
秘密を守ることは、大変だと思います。 かわゆい秘密なら、ポケットの中にしまっておけるけど、 とんでもない秘密だったら、しまいきれなくて、ゲロゲロ吐きだしちゃうかもしれません。 大きな秘密を隠し通せる人って、きっと、すごい強靭な精神力があるのだと思います。 二人の行く末を案じながら、活字にはない、物語が、行く方向へも道が分かれていく。 想像力の世界です。(^^;)
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最終更新日
2008.03.21 14:01:47
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