カテゴリ:読書
今日は、2週間に1度の図書館に家族で行く日でした。 春休みがあったので、読む時間がまとまってなくて、厳しかったです。 今日、図書館に行くまでに昨日の夜から必死に読み終えたのが 「プーシキン伝」(池田健太郎 著)です。 ぶ厚かったです。 図書館の「書庫」から出してきてもらった本なので、続けて借りるのは、ちょっと恥ずかしいので、必死に読みました。 (前回、違う本を続けて借りようとしたら、「次回からは、返して下さいね。」と言われたし。)
前回読んだプーシキンの文献と比べると、実に濃厚でした。 プーシキンの生きた、ロシアの政治社会を避けずには、彼の人生は語れないようですが・・・・ あああ。 耐えられなくなってきたのは、 恋多き男・・・だった。 薄々知っていたけど。。。。 「ドン・ファン表」なるものが存在するらしく、恋愛した女性の目録?みたいなのがあるらしいです。 追放の身でありながらも、浮名をながすプーシキン。 彼の恋が覚めるのではなく、 恋が覚める前に、新しい恋が、彼を今の恋から引き離してしまうらしいです。 辛かった・・・・・ そんなにどんどん好きにならないで。 そんなにどんどん相手を変えないで。 私はどうしたらいいの?? (完全に、もてあそばれて捨てられた気持ち・・・)(^^;)
彼が、30を過ぎて、身を固めようと選んだ相手は、美女の誉れ高い没落貴族のナターリア。 持参金がないからどんなに美女でも、当時の男性は、彼女に求婚できなかったらしいです。 持参金がないっていうのは、当時の女性にとって、結婚の縁が遠ざかるネックだったようです。 でも、プーシキンは持参金がないこのナターリアに求婚するのです。 しかも、ナターリアはプーシキンにとって「運命の女」だったのかもしれません。 この結婚が、幸せへつながる道。というよりも、破滅への序曲だったようです。 著者も、ロシアのいろいろな文献や文書を研究して書いているから引用文が多々あるのですが、 ナターリアは、あまりおしゃべりが上手でないというか、 自分の意見をいわないというか、 ナターリアがこう言った、とかそういう話が残されていない、そうです。 ただ、「美人だった。」という言葉のみがナターリアには残っているにすぎないようです。 なかには、「大馬鹿女」と評した人もいたようで。(回想録で) たしかに、思慮深くなかったのかも?しれませんが。 何しろ求婚されたのが16で、結婚したのが18ぐらいだから・・・ 恋も知らないで、プーシキンと結婚したのでしょうね。 このあたり、マリー・アントワネットと似ていますね。 恋を知った時は、相手はご主人じゃあなかったわけで。 プーシキンは、一回り以上?年上だったから、保護者みたいなもんだったのかもしれませんが、 とにかく彼女は美しくて、詩人の創作世界を作り上げるミューズだったのかもしれませんが・・・・・。 「プーシキン伝」において、ナターリアとの結婚生活の話は、本当にラストの5分の1ぐらい?それ以下?ぐらいだったでしょうか??
ナターリアは、ダンテスっていう若い(自分の年齢に相応の)男爵に恋し、恋され、そこからおかしくなっていったみたいです。 そこで、踏みとどまっていたら、恋を抑えていたら、プーシキンは、のちにダンテスと決闘をして命を落とすことはなかったかと思いますが。。。。 ナターリアとの結婚前の、独身時代でも、 プーシキンは、色恋沙汰やかっとなった喧嘩で、決闘を何度もしているわけで、 血の気が多かったんですね。
凄く好きなんだけど、 あなたとは、恋愛を出来ないの、わたし・・・苦しいわ・・・・。
と、読み終えました。
今月は、しつこいようですが、プーシキン強化月間ですので、やっぱり関係の書籍を借りました。 絵本もあったので、児童コーナーにも足を運びました。 鼻血吹きそうになります、図書館の本がいっぱいあるので。 最近は、インターネットでも蔵書検索ができるので、めぼしいところを検索して、ラベルの番号を調べて、狙い撃ちです。 っち! だれか、私のほかにもプーシキン狙っている人いることが判明! (ライバルかも!??3月のころから、何か薄々感じていたけど・・) この前から、追いかけっこで借りている気がします。
今日借りた本の1冊は、「ロシア詩の歴史」(古代からプーシキンにいたる)と言う本なんですが、 定価6000円でした。 貧乏人には、気まぐれで買えるお値段ではございませんっ!!!! 本当に、図書館には感謝しています。 真面目に税金払います。
しかし、プーシキン、なんで、ナターリアがよかったの!!!?? 私にしておけば、いいのに・・・・(TT)
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.04.12 21:40:43
|
|