カテゴリ:頑張れ!
昨日の夕方、娘(=つまり家族)の悲願が達成された!
「スイミングで息継ぎクロール15メートル 合格」!!
小学校の体育の水泳では、25メートルを息継ぎクロールで泳げるのですが、 スイミングの泳法的には、なっかなか合格しませんでした。 苦節7か月・・・・・。
(コーチは、最後の最後まで合否を生徒に教えません) 解散前に、水泳帽にクラス別でマジックテープが貼ってあるのですが、 コーチが娘にもう少しここを気を付けてね、とあごの角度を注意してから、 (この段階で「落ちたな」とわたくしは思っていました。) ぬあんと、娘の現クラスの目印のマジックテープをはがして、次のクラスの目印のマジックテープと交換してくれました。
2階のギャラリーで見ていた私は、電気椅子のスイッチが入ったように、思わず座った状態のままとび跳ねましたよ! 「おおー!」(声も出していました。) 一方、娘も、体育座りをしていたのですが、自分の水泳帽のマジックテープが交換されたのだと、分かった瞬間、 びくん!っと体育座りの膝抱えポーズの腕が一瞬ガッツポーズ未満になりました。 そして、うわ~!っという満面の笑みをコーチに、そのうわ~!の顔を2階席のギャラリーで電気椅子のショックでとび跳ねた私に、向けて、これ又二人でめをあわせて「やったー!」(声には出していません。口パクです。) 宝くじが当たったらこれくらい嬉しいのかな!!??
次は、クイックターン込みの30メートルクロールに挑戦します!
このスイミングスクール、去年の4月(小3)から、娘は通い始めました。
中学入学まで2年半通っていたお兄ちゃんが、いよいよ今日が最後のスイミング、という、3月の終わりの日、いきなり 「私、やりたい」 と娘が言いました。 やりたいと言った時、やる気になった時が「やり時」です。 これを逃してはいけません。 「エースをねらえ」の宗方仁語録「この一球は無二の一球なり」です。
それまで娘の泳法は、自己流の「海女泳法」でした。 これで、かなり泳げたのですが、やはり、限界を感じました。 思い切ってプロに任せて、正式な泳ぎを習わせたい。 公共のプールには3年通って、休憩タイム・マナー等を教え込んでいたので、「これなら外に出しても大丈夫」な所まで娘を仕込んではありました。
さて、発達障害がある子供のおけいことなるわけですが、 この場合、親として、子供の発達障害を相手側に伝えるべきか否か悩みました。 子供の障害を教えることには、メリットもあれば、デミリットもあります。
メリットとしては、 考慮を期待できる、かもしれない。 あらかじめ、接し方を伝えておける。=対処方法も変わってくる。
デミリットとしては、 「偏見」を受ける。 頭から拒絶される。 教えたくない。 等々・・・・・。
多分、担当してくれるコーチ次第です。 何が起こるかわからないから、起こってからでは遅いから、最初に娘の障害のことは話しておくべきだ、と思いました。 何が起こっても大丈夫なように、かならず私が見学をしているということも、伝えておけば相手も安心するだろうとも思いました。
当初、入会手続きの時、息子の妹と言う事で、楽勝ムードだったのですが、 障害のことを話したら、一気に雲行きが怪しくなりました。 事務室とコーチルームと電話でやり取りが始まり、入会手続きは保留で、1日体験をするように勧められました。
そして、一日体験の日。 私が失敗しました。 娘にゴーグルを持たせたのです。 初級希望者はゴーグルなしで水にどれくらい慣れているかもチェックされるのです。 娘は、コーチが「ゴーグルを外して」と言うのを頑として断りました。 プールの中に、足場を作る台座が置かれていたのですが、それが何か知りたくて、娘は潜って覗き見していました。 手順が娘も分かっていないし、初めて聞く「指示」が理解できない模様でした。
一日体験が終わって、私は、コーチ室に呼ばれました。 部長コーチが、現われました。 娘も私についてきました。
部長コーチ「ぶっちゃけた話、お宅の娘さんは、万が一にもクロールは泳げません。」 私「・・・・。」 この人何言っているの? 大体、部長コーチと言う肩書きの人が「ぶっちゃけた話」って、「ぶっちゃけた」って何よ!? 馬鹿にしてない? 私、あなたと友達じゃないわよ。 あなたはコーチ、私は保護者よ。 その場合「ぶっちゃけた」という噛み砕いた言い方じゃなくて、「正直言って」じゃないのかな・・・??? と、腹が立ちました。
私「何ででしょうか?」 部「まず、コーチの指示に従ってくれませんでした。ゴーグルを外すように言ったのに、嫌がってはずしませんでした。これでは、コーチの指導に従わないのは無理です。 次に、危険行為が目立ちました。(たぶん足場の台を潜って覗いたことだ思います) 自分だけでなく、他の人にも怪我をさせる危険があります。 最後に、呼吸法がなっていません。 水中で鼻から息を吐き出せません。 これでは、クロールを泳げません。」
・・・・はあ? 私「一緒にプールで遊んでいる時は鼻から息をはいています。 危険行為も、帰ってから注意して直します。 ゴーグルは、私が持たせてしまったので、私の責任です。 つけるものだと思っていたんだと思います。 次回からは持たせません。」
部「先ほど言いましたよね。 万が一にもクロールは泳げないって。 なのに、あなたは、何を求めて、入会しようと考えているのでしょうか?」
正直はらわたが煮えくりかえりました。 こんなこと言われてまで、習う必要があるのか? こんなところ、入るのよそうか? 普通、指導者だったら、出来ないことだと分かっていても「最善を尽くして頑張ってみます。」ぐらい言えないのか? 努力もしないで、何で無理という!? 大体、スイミングスクールって、泳げない子を泳げるようにしてくれる所じゃないの? 始めから呼吸法がどうのこうのっておかしくない?
でも、もう一人の私がいました。 こんなこと今に始まったことでない。 幼稚園に入園した時だって、ひどいことを言われた。 園長先生に「これ」呼ばわりもされた。 私のことを露骨に避けて無視する保護者もいた。 あの時だって、こんな幼稚園辞めたら?と実家の母に言われた。 だけど、逃げ始めたら、逃げ続けることになるから、与えられた中でも、場所を見つけて、この子のよさを理解してもらって、この子の可能性を知ってもらうしかない。 このスイミングクラブを選ばなくて、他を選んでもほかでも同じ人はいるかもしれない。 この子のことをろくに知りもしない人間に「万が一でもクロールは無理です。」言われたのなら、逆に「それでもクロールはできました。」と言って、最後はバッサリ辞めてやろう。 と、スポコンししぃーが登場した。 でも、正直悔しかった。 ひさびさのメガトン爆弾を受けてしまった。 涙が出かけた。 ここでないたら負ける。 負けたら、娘のやる気と可能性をあきらめることになる。 久しぶりの私の前にある壁だ。 と。 ドアの後方で私とコーチのやり取りを聞いていた娘が急に言った。 娘「わたし、頑張りました。わたし、ダメなの?」 むっと口を一文字にして娘が立っていた。 いけない、この子が頑張っているのに、この子を否定するような発言はいけない。 この子がやる気になっている。 この芽を摘むんでは行けない。
私「私が事前に教えておかなかったことで、出来なかったこともあります。 必ず注意させます。 ただ、耳から入った情報を処理する力と、目から入った情報を処理する力のバランスが悪いんです。 今日が初めてで分からないことばかりでうまくいきませんでした。 でも、決まったことはきちんとする子です。 ルールが分かれば、ちゃんとできるんです。」 ねばった。 絶対に泣いちゃ駄目だとねばった。 部「先ほども言いましたよね。 万が一にもクロールは泳げないって。 泳げないって分かっているのに、何で入れたいんですか?」 こんにゃろー!完全に偏見だよ! 私「せめて、学校の水泳の時間にそつなくできる程度にクロールが出来れば本望だと思っています。ガンガン泳ごうなんて思っていません。」
部長は、ちょっといらついて、こりゃだめだのあきれ顔だった。 こんな保護者とっととさばいて、とっとと消えてくれって感じだった。 おー分かっているよ、消えるか消えないかはとりあえず、もうすこし見てからにして頂戴。 (でも、あなたの指導は娘は受けさせたくない。)
部「ところで、何曜日に、通わせるつもりなんですか?」 私「出来れば土曜日にと思っていますが。」 部「あー、土曜日は混んでいるから、水曜日の夕方のコースにして下さい。」 ・・・曜日時間指定だった・・・。 こんな狭き門でも頑張るしかないわな。
結局、1ヶ月のお試し期間を当時していたので、それをして、大丈夫そうだったら本入会、という運びになった。
受付に再度戻って、1か月お試し期間の手続きをしていたら、またしてもコーチ室から電話がかかって来た。 「おしっこは自分で行けますか? 幼児コースの場合だと、コーチが途中で生徒をトイレに連れていくんですけど、誘う必要ありますか?」 馬鹿にしとるんかいな!? スイミングに習いに行ける状態になったから、門戸を叩いているんですよ!
結局、1か月お試し期間のそつなくこなし、初回の時に担当コーチだった人に「大丈夫だと思いますよ。」と言われて、来月に本入会した。
以来、いろいろなコーチについている。
あの時の部長コーチにはあたっていない。(上級クラスだから)
昨日、娘は万が一にも泳げない、と言われたクロールに合格した。 ここまでこれた。 あの時の言葉を撤回してほしい。 指導者だったら、どんな子供でも、やれるだけのことをやってみてから答えを出して欲しい。 あの日の一日体験で、言われた言葉は、頑張って育てている私の気持ちを手折るものだった。 家に帰って、泣き崩れてしまった。 ああいう発言を指導者たるものがするか? ああいう発言を大人が言うから、ああいう発言が子供にあっても注意されない。 この子がどんなに人一倍頑張って色んなことをできるようになってきているのか、あなたは見ていないのに、なんでそうやすやすと言えるんだ? 絶対に、子供のやる気の芽を摘んではならない。
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最終更新日
2008.09.25 10:56:00
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