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2008.10.20
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カテゴリ:頑張れ!

4年生の娘は、1学期から新しい算数用具として「コンパス」を使っています。

このコンパス、使いこなすまでどんなに苦労したことか・・・。

まず、学校で一斉購入したコンパスの付属の鉛筆が、ノートに書きにくい薄さがあった。

書きにくいと言うか、色が乗らないと言うか・・・。

コンパス熟年者なら大丈夫だけど、初心者、まして、軽度発達障害の娘が「なんじゃいな?これ!?」でトライするには、あまりにも「不親切」な鉛筆だった。

私がそう思うだけ?

と思い、中2のお兄ちゃんにコンパスで円を書いてもらって、「問題点」を一緒に考えてもらった。

お兄ちゃん「これ、鉛筆薄いんだよ。2Bの短い鉛筆にしたら?」

という助言のもと、必死になって2Bの手元にある短めの鉛筆をさらに短くした。

ええ、この際、もったいないですが芯をボキボキ折ってどんどん削って短くしました。

 

そしたら、コンパスを動かすと「す~っ」と鉛筆の線がノートにつきました。

おおおおー!

この「す~っ」が書けただけでも娘のやる気は再発します。

 

来る日も来る日も、それこそ大学ノート1枚に大きな円や小さな円、紙がもったいないけど贅沢に書かす練習をしました。

軸の張りをぶすっとさして、動かないように、軸に集中させて・・・

コンパスは鉛筆もちするのではなくて、こまを回す要領でくるっとくるっとひねる感じで・・・

小ししぃーの横には、アタックNo.1の「本郷先生」よりも、どっちかというと「猪熊コーチ」の私がいた。

泣きながら何度も何度も娘は練習した。

悔しさをばねに頑張ってきた子だから、書けない自分が悔しくて、泣きながら頑張っていた。

猪熊コーチなんだけど、心の中では、『頑張れ!あきらめるな!』と思っているもう一人の私。

 

何度も何度も練習したノートは、今わたくしのメモ書きに使っています。

何度も練習して、コンパスが授業で導入される前に、円が書けるようになっていました。

でも、普通の子は、たぶん授業の中でマスターしちゃうんですよね。

すぐに追い抜かれちゃうんですよね。

でも、遅れたスタートするよりも、少しフライングで予備知識入れて同時にスタートする方が、娘も授業を安心して受けれるみたいです。

 

コンパスが始まったころ「クラスでも上手な方です。」と言われたらしい。

発達支援学級の先生には猛特訓したことを伝えてあったけど、特に担任には言っていなかった。(まあ、たぶん支援学級の先生から伝わっていると信じているけど。)

 

娘の猛特訓は、自転車でも、リコーダーでも、お習字でも、泣いても頑張る。

止めると決めたらそこで止まってしまうから。

本人も中途半端より泣きながら頑張る。

 

2学期になって、今度はコンパスで「二等辺三角形」と「正三角形」の製図の仕方を習った。

算数の宿題がある時出た。

その日は、放課後すぐに言語訓練に車で30分離れた施設に行く予定だったので、宿題をするには、あまり余裕がなかった。

だから、帰ってからじっくりさせたかった。

でも娘が、「宿題してから行く!」と言った。

「時間がないから大変だよ。」というと、

「大丈夫!頑張る!」と闘志を燃やした。

小ししぃー鮎原こずえだ。

 

文章で、

「1辺が5cmと2辺が8cmの三角形を書きなさい。」

という問題だった。

普通の子なら簡単に、底辺が5cm、と気が付くと思う。

でも、娘はうっかり底辺を8cmにして、さらに残りの2辺も8cmにして正三角形を書いた。

早合点のミスです。

クイズ番組の速押しみたいに、じっくり読みこむ前に答えてしまう。

そんな特徴が娘には顕著にあります。

 

次に

「1辺が6cmの正三角形を書きなさい。」

という問題だった。

今度は底辺を6cmにして、前出の問題の名残りが頭にあって、残りの辺を8cmにして、二等辺三角形を書いていた。

(前出の問題を引きずるケースも多々見られます。区切りをつけることを必死に教えました。)

 

落ち着いてよく読んでごらん。

よく文章を読んでごらん。

よ~く読んで娘がやりなおす。

これ又、正三角形を消したはずなのに、また間違えて同じ長さの正三角形を問題1で書き直していた。

問題2も、消しておきながら同じものをまた書いた。

本人も、直しているつもりなのに、最初に書いた図面に引きずられてついつい間違った図面を製図してします。

ついつい間違えてまた同じ間違えを繰り返していることに気が付くと

「どうしてなのー!?」

と焦っているのは手にとって分かった。

 

よーく読んでごらん。

問題文と書いている三角形の形は違うよ。

よーく読んでごらん。

長さがなんて書いてある?長さが違うと図形も変わるよ。

 

こんなことを繰り返しながら、やっとこさ、問われている図形を書けた。

か・・・書けたけど、3点がきちんと直線でつながっていなかった。

点と点をつなぐラストで、ちょっとずれていたらしく、ちょっとカーブして修正かけてつなげていた。

「三角形を書く時はね、3点をきちんと直線でしっかりつなげないと、×になっちゃうよ。

点と点から線が飛び出ないように。

点と点をきちんと結んで。

定規でぴしっと線を引くんだよ。

歪んだ線は図形にならないよ。」

 

せっかく書けたところで、本当にかわいそうだったけど、

これを許すと次回からもこれでよしと考えられると困るので、

もう一度やり直させた。

ちょっと泣いていた。

泣くだろうな。

頑張ったけど、ダメ出ししたからな。

 

「もっときれいに消した方がいいよ。」

と言ったけど、使っていた消しゴムが、チャレンジの添削問題を出したご褒美のくせして全くきれいに消えない憎たらしい消しゴムだった。

引き出しに入っている「まとまるくん」で消した方が、どんなにきれいに消えることか…と思った。

 

でも、ノートには、10回近く書きなおした娘の三角形の消し後がたくさん重なっていて、その上に一番濃く書いているから、

「あ~かなり頑張ったんだな。」

という努力は見える。

チャレンジのよく消えもしない憎たらしい消しゴムだけど、娘には、赤ペンを出して頑張ってもらった消しゴムだから素敵な消しゴム。

それで消したことまで否定するのか!?ととても嫌がったので、まあ、一番上に濃く書いているから、先生も理解してくれるかな?

と許した。

(これが間違いだったのかな?????)

とりあえず、何回も消した宿題を何とか終えた。

頑張って書けたから娘もにっこりした。

泣いていなかった。

そこには、「頑張った」達成感があった。

「じゃあ、行こうか!」

と言語訓練に出発した。


 

後日、宿題を書いたノートが担任の閲覧後戻って来た。

どんな風になっているかな?

とノートを開いて見てみた。

開いて、ショックだった。

K.Y?

それとも行間が読めない?

発達障害の子供が頑張って作図したんだよ。

もしかして、このノートがだれのノートかも確認しないで、機械的に閲覧した???

娘のノートの二等辺三角形と正三角形には丸も何もなかった。

ただ一言、

「もっとていねいに!」

と、赤ペンで大きく書かれていた。

 

もっとていねいに!・・・って

何だろう?

もっと丁寧に、消しなさいってことですか?

もっと丁寧に、作図しなさいってことですか?

娘がみたとき、「何を」丁寧にすべきなのかわかりませんが・・・・??

私は4月の当初に文書でもお願いしてありますし、口頭でも伝えてありますよね。

「指示は具体的にお願いします。」

何度も消した跡の向こう側に、娘の姿は浮かばなかったですか?

誰のノートか見て、その子の力量を考慮した上で、もっと的確なコメントってあると思う。

あの日頑張って書いた娘。

「もっとていねいにって書かれちゃったんだ~。」

しょぼーん。

 

かつて、息子が小学生の時、素晴らしい熱心な先生に出会った。

はっきり言って、息子は字が汚いです。

でも夏休みの宿題の先生が作った漢字の書き取りプリントに、毎日毎日頑張って取り組みました。

頑張りすぎて、わら半紙の鉛筆の文字が汗でこすれて紙全体が、黒っぽくなりました。

あ~見た目もあまりよろしくないわ~。

でも字を書くのが嫌いな息子だけど、よく最後まで頑張ったな~。

あ~でも、こんな字じゃあ、先生もがっかりかな~?

夏休みが終わったとき、息子の仕上げた何枚もの漢字書き取りプリンを見ながらそう思った。

だけど、

そのプリントが先生から戻って来た時、こんなコメントがいてあった。

「毎日よく頑張りましたね。

さぞや手が真っ黒になったことでしょうね。」

黒くなったわら半紙のプリントを見て、右手の小指の付け根一体を真っ黒にしていた生徒の姿が先生には見えたんだと思った。

こんなコメントを下さるってありがたいよ!

下手だけど、頑張って毎日書いたことを先生は分かってくれているんだよ!

嬉しいね~!

って、息子と話した。

 

あの先生は異動して他校に行ってしまった。

あの先生が、もし今の娘のクラスを担任していたら・・・と思う事は何度もある。

でも、もし、は、もしにすぎない。

 

せめて、今の担任が、もっと行間の読める人であれば・・・・と何度も残念に思う事を、改めて今日日記に書かせてもらいました。

 

先日、スクールコーディネーターとの面談に行きました。

今のクラスは、娘にとって望ましくない環境だそうです。

クラス運営も破綻に近いと指摘していました。

個別指導が必要なざわつく生徒が数名いるそうです。

この1年は、大変だろうが、「鍛えられる一年」だと思って、頑張りましょう!と非常に同情されました。

教頭先生にも話はしてあるそうなので、クラス運営そのものを大改革していくであろう・・ということでした。

が、所詮、もう10月も終わりです。

今更遅いよ・・・と思うのは、私だけでしょうか?






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最終更新日  2008.10.20 14:33:52
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