カテゴリ:日記
<勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。>
ツール・ド・フランスなど、自転車の有名なレースがあることだけは知ってはいましたが、この本を読んで、自転車ロードレースの魅力をはじめて知ることが出来ました。 「前を走るチームメートとの距離は10センチほどしかない。前方がよく見えないし、もし、先を走る誰かがブレーキでもかければ、ぶつかってしまう。だが、こうすれば、空気抵抗は大きく軽減され、半分以下の力で走ることができるのだ。」 この文章を読むだけで、その怖さ・魅力がびんびん伝わってくる。 この作品は、無駄を極力省いて、一気に読ませる迫力を感じますが、もっともっとそれぞれの人物を掘り下げて、いろんなことを考えてみたい気もしました。 とはいえ、今年度の本屋大賞を競ったのは、納得です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 8, 2008 10:06:59 PM
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