カテゴリ:本
<現役の弁護士でもある著者が、裁判制度の実態と問題点を浮き彫りにした法廷ミステリーです。
高級老人ホームで起きた殺人事件。容疑者として、看護師の河本絵里が浮上します。「疑惑の女」となった絵里は、支援者と共にブログやマスコミを通じて冤罪を訴えます。まるで、女王ヒミコのように支援者を従え、冤罪を叫ぶ絵里。果たして白なのか黒なのか? 事件の真相に迫る社会部記者の目を通して、裁判と人間の本質を克明に描いた一冊です。> 複雑な家庭環境の中で不幸な幼少期を経て、したたかに成長した絵里。 社会部記者打野にだけは見せる「山村からでてきた少女」のような純朴な一面。 彼女は本当の犯人なのか? 読みやすい半面、ミステリーとしての評価は今一なのかもしれませんが、実際の裁判を知るうえで、とても参考になる作品だと思います。 裁判とは、検察側弁護側双方の十分な審理を尽くして決まるものだと思っていました。 しかし「裁判官の裁量によって裁判の白黒が決まる」という現実は、ちょっと驚きでした。 すでに出ている「お眠り、私の魂」「死亡推定時刻」などの作品は、更に面白そうなので、読んでみたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 6, 2008 10:04:46 PM
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