カテゴリ:映画
<名古屋の高校の校長職を定年退職した安田松太郎(緒形拳)は、妻の葬式を済ませた後、これまでの人生を清算するかのように質素なアパートに移り住む。その部屋の隣には、母親に虐待されている幸(杉浦花菜)がいた。事情を知った松太郎は幸を連れて部屋を飛び出すが、松太郎は少女誘拐犯として指名手配されてしまう。>
少し前に観て、良い映画だなぁと思っていましたが、つい先ごろ主演の緒形拳さんがお亡くなりになったことで、もう一度観たくなりました。 やはり骨のある良い作品です。 幼児虐待、許されることではありませんが、高岡早紀演じる母親の「私もこういう風に育てられたのだから、同じようにしているだけ・・・」という重い現実。 少女を救いたい松太郎だって、自分の娘からは「家族を省みなかった冷たい父親」として突き放されている存在です。 逃避行中に出会う青年ワタル(松田翔太)も、悲しい決断をしてしまうし、生きていくことって、つくづくしんどいことなんだなぁ・・・ でも、映画は不思議な力強さを感じさせてくれます。 それは緒形拳さんの力なのかもしれません。 これは2006年の作品ですが、ふくよかな感じも残っていて、しかも走るシーンが多いのです。 役者さんは、良い作品の中で、いつまでも生き続けてくれる。 素敵なことですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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