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カテゴリ:カラー
色彩検定の合格通知が届いて、あらためて何で自分は「色」に興味を持ち始めたんだっけと思い返してみました。
それは今年の8月。 僕の母親はガンで、既に体中に転移してしまっていて治療をすることができません。 一時期は抗ガン剤を大量に飲んでいて、治療のために病院の入退院を繰り返してたんですが、そんなことで苦しむより、残された時間家族や周りの人と少しでもたくさん思い出を作っていこうと、治療することをあきらめました。 「あきらめる」というのは「あきら(かに認)める」ってことです。 いつ訪れてもおかしくはない死をちゃんと受け止め、覚悟する。 以前の母親だったら、ワンワン泣き崩れ、とてもつらい日常を送っていたことでしょう。僕の家族は僕以外、全員敬虔なクリスチャンです。そして僕は今年に入り心理学を学び始めた。死と向かい合う準備がちゃんとできていたんですね。 人生はやっぱりいいようにできている、つくづくそう思います。 ちょっと話が膨らんでしまいましたが(^^ゞ、とにかく母親がもう治療できない状態のガンで、いざという時にはホスピスに入ることになったんですね。 母親がそのことをとても楽しそうに話すので、実家に帰省した今年の夏にそのホスピスを見学しに行くことになりました。 家から車で30分ぐらいの山あいにある、外観はいたって普通のホスピスでした。ホスピスに行くのは初めてだったのですが、中に入ってびっくり。ちっとも病院らしくない。。。 もともと治療を目的とした施設ではないので、極力病院らしさは排除し、残された日々を心穏やかに過ごせるように細部に心配りがされていました。 けっして新しい施設でもないし、特段きれいなわけではないんですが、何か落ち着くんですね。 窓から見える景色、ホスピス棟全体を取り巻く色彩。。。そう、色が僕らを安らかにしてくれているんだと。 当然色だけじゃないですよ。いろんな要素が組み合わさって、そのホスピスを構成しているんですが、その時ふと「色」というキーワードが心に引っかかったんですよね。 次の日、クリスKインターナショナルというところで色彩心理学のセミナーを受ける予定があったので、その日の夜、夜行バスで大阪の自宅に戻りました。 このセミナーを受けることになったのも本当偶然で、たまたま購読していたメルマガにちっちゃくセミナーの告知があったのを見つけて、ちょうど心理学を学びだして専門分野を持ちたいなと思っていた時期だったので、何気なく申し込みをしていたんです。 代表の木村千尋先生は病院や緩和ケア病棟(ホスピス)等のカラープロデュースを数多く手がけており、そういった話がバンバン出てくるんですね。僕は僕で、昨日ホスピスに行って漠然とですがそういう仕事ができたらいいなと思っていたので、どんどん自分の中でシンクロしていくのがわかりました。 ああ、僕はこんなことがしたかったんだと。 今の僕にはすぐにできる仕事ではありませんが、山のてっぺんが見えた気がしました。そして第一歩を歩き出すことができました。それが色彩検定とカラーコーディネーター検定の勉強です。 資格を取ったからといって、急に目の前にリフトがあらわれて山のてっぺんまで連れて行ってくれるものではありませんが、今はとりあえず山登りの途中で見晴らしのいいところを見つけてちょっと休憩って感じですかね。 山の中を一生懸命歩いていた時にはわからなかった外の景色を眺めて、よっしゃーまた頑張って登るぞとリフレッシュした気分。伝わってるかな?(*^_^*) ちなみに、木村先生はメンタルの外部講師でもありました。また今度研究コースでお会いできたらいいな。 今日はクリスマスイブ、クリスチャンにとってクリスマスは特別な日。母親や僕の家族、そしてすべての人に幸せが届きますように♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.24 10:11:31
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