カテゴリ:育児全般について
岡田美里さんの『「しあわせ」のかたち』を読みました。
子連れ大歓迎のカフェに置いてあったの。 一気に読んじゃいましたよ。 1、2日前、テレビでこの方が掃除機の販売説明をしてて、そういえば、この人、離婚したんじゃなかったっけ?今はだんなさんいるのかなぁ、、、などとうっすら考えていたのでした。 そんなこともあり、本棚で名前を見かけて、思わず手に取りました。 この方に対しては、賛否両論あるようですね。 私は芸能関係の話題に疎いので、当時のことは何も知らないのですが、この本を読んだ限りでは、とても一生懸命生きてる素敵な方だなぁ、という印象。 E・H・エリックを父に持ち、お母様も美しく聡明な方で、 幼い頃の生活は、当時としては珍しい洋風でリッチな、夢みるような暮らし。 その辺の描写が面白いですね。 ちゃぶ台で食事して、それを畳んで同じところに布団しいて寝てた、みたいな暮らしが一般的だった頃に、 高級マンションに住み、ヨットに乗ったりバラを育てたり、ケーキを焼いたり、住み込みのお手伝いさんが居たりといった生活してたんですから。 そんな環境で培われてきた感覚は、やっぱり普通のサラリーマン家庭で育った人とは違って当たり前でしょう。 子育てに関することも出てきますけど、その姿勢はとても素晴らしいと思います。 美里さん、高校時代に一度はグレて勉強もぜんぜんしなかったけど、その後先生の接し方も良かったこともあって、猛勉強するんですね。 それで結局、卒業するときにはクラスで一番、学年2番になって、推薦をもらって聖心女子大学に行ってます。 まあ、これは、親に認めてもらいたい気持ちが強くて、という一種病的な心理状態もあったらしいですけど。 そういう経験があるんで、幼児期から詰め込みをする必要はない、と考えて、自分の子に小学校受験はされていないようなんです。 友人には、小学校受験するのに、子を椅子に縛り付けてプリントをさせる人がいたり、椅子に画鋲をおいて、問題が解けるまで座らせない、拷問のようなことをする人も登場しますが、自分はそれは必要なし、とすっぱり判断しています。 この、自分の子供の将来を信じる、というのはすごく大事だと思います。 これができるなら、そんなに子供中心に考えて生活しなくっていい。 ほんと、忙しくてほとんど何もしてあげられないって感じでも大丈夫なんですよ。 でも、なかなかできない人も多いし、途中で忘れちゃったりする。 女性の特性なのか、取り越し苦労をしすぎて、かえって不幸な状態を引き寄せてしまっているパターンが多いように感じます。 子どものために貯金をしたり、保険に入ったりする。 それは子ども思いの良い親だからそうするのかもしれないけど、ある意味、子どもの将来を信じてない。 自分で稼げるようになる、大学くらい自力で行けるようになる、って言う子どもの能力を信じてない。 高校や大学まで試験なしで上がれる小学校に入れたい、と言うのも、子ども思いのようでいて、 自分のやりたいことは自分で見つけ、それに向かってどうすればいいか考え、調べ、行動する、って言うことを、我が子にはできないだろうと思っている。 信じてないんです。 あと、本にも共依存のことが出てくるんですが、 「自分がいなければこの人はダメなのだ」という気持ちで夫や子どもに接して、 そのことでしか自分の存在価値を確認できない、こちらにも書いたような、 自己肯定感などのうすい人である、とも言えるのです。 そこに美里さんは気づいて、心理療法士などの助けを借りて治していってます。 そういうところも素晴らしいな、と思いましたね。 何かあったときに、と思ってお金を貯めていると、本当にその“なにか”が起きてしまう。引き寄せてしまう、ということがあります。 “なにか”が火事だったり事故だったり病気だったり、不幸なことを思い浮かべてると、それが起きてしまいやすいんですよ。 だから同じお金を貯めるなら旅行とか買い物とか、楽しみのために貯めるといい。 同じ子どもを育てるなら、幸せを思い描いて育てたい。そんなことを感じました。 岡田美里さんと言えば、赤ちゃん語がわかる魔法の育児書の翻訳で有名。 私も、ロモがねんねの頃、すがるような思いで本屋に買いに行きましたよ。 装丁がかわいくて、ほっとしてウキウキしてくる、思わず手にとって見たくなるデザイン。 これだけで価値があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.05 19:19:13
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