三石由起子さんの本を読み返して気づいたこと
「わが子を大秀才に育てるこれだけの方法」か「 天才児を創る!―親だからできる幼児の脳活性化法 」か、どちらか忘れたけど、三石由起子さんの本を最近読み返してみた。そうしたら、新しい教材を子どもに与えるときの工夫が書かれてあって興味深かった。三石家では教材はお父さんのものということになっていて、新しく買ってくるとまず、父親が一度やってみてその日はしまう。次の日、お母さんがお父さんから貸してもらって楽しそうに一度取り組む。子どもはそれを見ると貸して、貸してと騒ぐが、その日は決してやらせない。次の日、貸して、と言ってきたら、では15分だけよ、と言って厳密に15分だけ貸し出す。子どもは夢中になってその15分間、新しい教材に取り組み、ものすごい集中力を発揮する。・・・大体こんな感じだった。さすが、やり方がうまい。人の心理をわかっている。男女の関係もこの法則は当てはまる。相手の気持ちを振り向かせたかったら、「私は簡単には手に入らない女」であることを演出するほうがいい。カナリヤの育て方にも似たようなことが書いてあった。カナリヤに子どもを産ませるのはコツがあって、いきなりオスとメスを一緒のかごに入れてはいけない。これではいつまでたっても交尾はしないので、たとえ卵を産んでもかえらない。まず、メスを別のかごに入れて姿を見えないようにし、声だけ聞かせる。オスはメスを求めて鳴くが、十分にじらして何日も鳴かせ続ける。しばらくしてメスの姿を見せるが、まだかごに入れない。その後何日もじらしてメスもオスも十分その気になって、お互いの気持ちがピークに達したところでようやくオスをメスのかごに入れる。ここでも、決してメスをオスのかごに入れてはだめで、メスのところへオスを入れる。すると、すんなりと交尾をして卵を産む。たしか、このような内容だった、と思う。うろ覚えなのでもしかしたら違ってるかもしれないが、大筋ではあってると思う。話がそれたような気がするが、厳選した教材を、こんな風に与えられた子どもって幸せだな、と思った。私はこれを読んで反省している。ウチではおもちゃや教材があふれ返っていて、いつでも手に届くところに置いてあるが、子が夢中になって取り組むと言う姿はない。なんとなく「これどうやるの~? これやらせて~」と言って持ってきては、数分間遊ぶが、あとはほったらかし。あるいは、「これやってみようか?」と私から誘うが、ロモはあまり気乗りしないで終わったり、少しだけやってみてすぐやめてしまうって事が多い。良いおもちゃを選んでそろえる、ってだけじゃだめみたい。与え方も重要。