年金受給額を目減りさせることに成功した政府与党
年金保険料を払ったという証拠がないかぎり、あなたの年金は支払われない。40年にわたって払い続けてきた年金保険料の領収証などあるわけがない。社会保険庁の職務怠慢である。しかし、この事件の本質は年金問題をチャラにしてしまおうという政府与党の魂胆が見え隠れする。記録紛失を足がかりにして、国民への年金払いを目減りさせてしまうことが年金問題の解決につながると考えたのではないか。事実、記録消滅の5000万件のうち、現在、年金受給資格者の2800万件だけ照合、調査するという外見上のポーズをとって、残り2200万件は泣き寝入り、そして調査するという2800万件も事実上、証拠がないので年金の支払は行われないことになるだろう。こんなことを許しておいていいのか!有権者が自民党と公明党を圧勝させたおかげで、衆院選挙までは、自民党と公明党はやりたい放題の横暴を続けるだろう。今年の参院選挙など半数改選であり、しかも参院だから野党が仮に勝ったとしても大勢は何も変わらないし、自民党と公明党の支配に揺るぎはない。自民党の参議院議員(青木氏や片山氏など)が保身のために汲々としているだけで、自民党も公明党もあぐらをかいで高笑いしているのである。国民を教育で飼いならすことに成功した官僚と与党は、何もやっても怖くないのである。