量販店が日本製造業を滅ぼす
高い流通マージンをにぎって市場を支配する量販店。結論からいえば、量販店が流通支配を続けるかぎり、日本の製造業は滅亡するだろう。ものづくりはすべて中国にいってしまっていいのですか?毒入り餃子事件は、食品製造業が中国に支配されてしまった現状に対する警鐘を鳴らしている。量販店が流通を支配するということはコストの安い製造業から仕入れる世界を意味している。日本の製造業が品質のよさ、付加価値の高さで勝負していくには、量販店という販路は向いていない。むしろ、量販店が儲けすぎる。高いマージンで量販店だけが儲かる産業構造を日本の製造業は問題だと考えなければならない。消費者にとって安い価格で提供するのはネットで直接販売するしかない。消費者はその点をよく考えなければ、日本の電気製品はやがて市場から消え、中国メーカーの製品を買わざるを得なくなり、そのつけは毒入り餃子事件のように消費者が払わなければならなくなるだろう。