日常のニュースからひも解く自らの視点

ワールドカップ惨敗後のＪリーグオールスターを観戦した。ある意味、期待をもって・・・しかし、残念ながらオシム次期監督候補観戦していながら、かったるい試合だった。世界の強国サッカーを見た後だけに、この、日本サッカーのかったるさは、ひとしおだった。真剣勝負に必要なマインド、強烈なタックル、相手を自由にさせない抜け目のないディフェンス、隙あらばミドルシュートをうつ積極果敢さは全くかけらもみられなかった。サッカーファンは、真剣勝負のサッカーを望んでいる。ジャニーズばりのアイドルお披露目ショウなど見たくもない。フリーキックをディフェンダーが蹴るのはオールスターならではかもしれないが、ワールドカップ１次リーグ惨敗後だけに、こんなかったるいサッカー（サッカーといえる代物ではなかったが）を見せ付けられて心配になった。オシムも収穫なしだったろう。チームの格闘技ともいえるサッカーは、精神的にも肉体的にもタフでなければ、ワールドカップでは戦えない。場が戦場そのものと同じだ。日本代表のみならず、Ｊリーグの選手は自衛隊でも経験入隊してほしいぐらいだ。事実、ラグビーの豪州代表、ニュージーランド代表などはワールドカップ前に軍のキャンプで戦場に臨む前の精神を鋭利に研ぎ澄ますことをやっている。日本に欠けているものは、平和憲法だからこそ享受する平和だが、あまりにも世界のなかでは平和ボケしている頭と体を、世界のなかで戦える心を持つために軍隊経験をさせたほうが良いのではないかとも思える。戦う場が日本のＪリーグには欠けている。引退した中田英寿が再三言っていた「メンタル面の弱さ」はどうも、ここにあるのではないかと思わせたＪリーグオールスターだった。