優しさにつつまれて

そろそろ、毛糸を片付けようと思い、押入れケースを整理していたら、

懐かしいパッチワークトップが数枚(数枚・・というのが、これまた・・・数えたくない位)。

その中から１枚のトップを出してみた。

ながめていたら、着なくなった洋服や袋物の端切れが利用されていた。

そう・・・

私が寝込んでいた頃、やっと起きて「そろそろ、何か縫いたいなあ～。」と、思い始めた時の物。

買い物にも行けず、手持ちの布をあれこれ組み合わせて、

手縫いでチクチク・・・何日も、何ヶ月もかけて縫ったもの。

　《最近の手作り》

その１

押入れの中で眠っていたトップは、真ん中の『糸巻き』・・・のみ。

今では、売るほど？ある端布。箱からカットクロスを取り出して、

周りに縫い付けてみた。

生地を手当たり次第に適当につなぐ。配色なんておかまいなし。

なんだか楽しい～。

どんどん、接ぎ足していくうちに・・・・なんと、最初は７０ｃｍ四方だったものが、

出来上がったら１ｍ２０ｃｍ四方だわ。

ふっくらとパフキルトみたいに仕上げたい部分には、キルト綿を３枚重ねたり。

厚みが２ｃｍだわさ。仕上がりには満足なんだけれど、

チクチクと夢中で縫ったらね、右手の人差し指が痛い。

だから、素人は怖いよねぇ～。

「ピ－スワークには、デュアルデューティーの糸は使いませんよ。

縫い合わせた時に突っ張りますからね。

専用の糸がありますよ。」

先日、かなみんさんに教えて頂くまで、そんな糸の存在すら知らなかった私。

パッチワークの基礎は全く皆無の私。

『赤毛のアン』のＤＶＤや、『私のカントリー』という雑誌を見ながら、

「キルトって、こんなもん？」・・・・で、縫い始めたの。

上のキルトは、通販で生地を買っていたころの、『サンプル生地』(３ｃｍ×５ｃｍ位の大きさのまばらな生地)を、ただただ、ひたすらつないだだけ。

平行四辺形のカットもあったから、縫い合わせても正方形に仕上がらないの。

たぶん、４～５年前に縫ったキルト。(キルトと呼べるのか？)

「へぇ～、小さな端布も、こんなに大きな(９０ｃｍ四方)キルトになるんだわ。」

その時の体調は最悪で、薬の効果がきれると寝込んでしまうくらいの時。

生地に・・・小さな生地にも命があるのかな？なんて、

出来上がった喜びと共に勇気をもらったキルト。

それからかなあ～？小さな端布も捨てられなくなったのは。

あはは～、捨てられない女の言い訳だわね。

その２

『フエルトのテディベアー』身長は約１０ｃｍ。

それと、白いシルクサテンの生地で『ハート』を、たくさん。

シルクサテン・・・・綺麗だけど縫いづらかったわ～。

しっかりと、綿を詰めて・・・・つなげて籠にしようかと思う。

ハート型を繋ぎ合わせた時に、きちんと隙間が空かないように、

型紙を工夫してみましたが・・・・成功するのか？

従姉妹の娘の結婚祝いを作ろうかと思って。

さてさて、いつ出来上がる事やら。

その３

『アフガン編みのマフラー』

３日前に編みあがった。次の日から、長男が使用中。

「あったけぇ～。」・・・・そうですよ。

洗濯ネットに入れて洗っても型崩れしない。恐るべし『アフガン編み』。

　《就職活動記》

先週の土曜日、面接に行った長男。

「めちゃくちゃ、緊張した。俺・・・言いたい事も言えなかったし、駄目かも。」

・・・・・かなり、落ち込んで帰って来た。今にも、泣きだしそうな顔だよ。

「お疲れ様～。面接で緊張しない方が変だよ。

あのさ、場数(ばかず)をふめば慣れるよ。

運試しだと思えばいいじゃん。運も実力のうちだし～。

数打ちゃ、当たるってばさ。

それに、今、職探しで、緊張している人・・・世界中に何人いると思う？

あんただけじゃないし・・・

時間は、たっぷりあるさ。」

こんな言葉をかける母親で、いいのか？

それでも、長男は、「そうだね。イチイチ落ち込んでいられないな。結果はまだだけど、

次も探しておくよ。」と、笑顔になった。

「じゃあ、お風呂場の掃除してくるね。」と、階下に行った。

(最近の長男は、風呂場の掃除が趣味のよう。

なんだか、風呂場をきれいに磨くと落ち着くのだそうで。)

パソコンをしながら、母親と兄の会話を黙って聞いていた次男。

「ねぇ～、あれじゃあさあ、もう、落ちたみたいな話かただよね。

俺の時は、もうちょっと気の利いた慰め方をしてよね。３年後、考えておいてね。」

・・・・・あらまあ～。そう？すみません。・・・・

兄弟でも全く性格が違うんだよなあ～。