sotto voce

また、時間が空いてしまった。とくに忙しいわけでも、楽しいわけでも、落ち込んでいるわけでもないけれど。

５月は４つもコンサートに行く。普段ほとんど行かないのですごい頻度。そのうち３つが終了。どれもいろいろと得るものが多い貴重な時間だった。

勤めを辞めて1年たった。なぜ辞めたのか、辞めてよかったのか、これからどうするのかについて、事あるごとに人に話したり、自問自答しているが、そのときどきで答えは違う。嘘を言っているのではなく、それだけまだ答えは確定していないということだろう。

ただ、今は、前からぼんやり思っているビジョンに近いことに対して早く行動をとるべきということ。一度はとってみたけれど、なんだかぴんと来なかった。でももっと本気でそれのために時間を使ってやってみて、ある程度形が見える感じにしないと、またいつ時間が持てるかわからない。だめならだめで、だめということを早く受け入れるべきだ。知らず知らずに毎日のルーチンができてしまって、新しいことを入れる余裕がなくなっている。

１年たってチェロに関して言えば、変な幻影がなくなったのはよかったかもしれない。でももちろん幻影がまったくなくなったわけではない。幻影とか妄想がない限り、こんなこと毎日この年でできるはずない。今、やってよかったと思うのは、何を一番大事に思うかが自分の中でイメージできるようになってきたこと。それは前にくらべてすごく大きな発見ではない。前からも思っていたことかもしれない。何が変わったか？何も変わっていないかもしれない。でもこの1年で生活が変わったからか、新しい出会いやおつきあいができて、その方たちに今のこの明るい気持ちを作ってもらったことに感謝。