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カセットテープは結局「捨てない」がデフォルトになって、よっぽどよぼよぼなテープだけが「捨てる」の箱に入る。圧倒的に多いのはピーターバラカンの番組の録音。ブルースとかオルガンとかの曲が多く、テープが曲がっているのか、こういう演奏なのか、ようわからんのが多い。でも当時でも流行りものではなかったけど、今聞いても楽しい。実際今もFMでピーターバラカンは同じような曲を流している。奥が深いのかなあこの世界も。音は単純なのだけどその分ソウルがすごく入っている。古い名無しのテープをかけるとNHKのラジオフランス語講座の後にいきなりモーツアルトの戴冠式が流れる。ああやわらかく温かいアナログの音だ。そういえば前は音楽ってこうだったと思った。なんかしっとりとしていて、雑音もあって、曲がっていて。いい音ってなんだろう。傷のない音ではない。
さて第2段はレコード。うちは両親が音楽に無関心だったので、高校のとき初めてステレオというのを私が買った。初めて買ったLPはエミールギレリスのベートーベンのソナタ、熱情とワルトシュタイン。新星堂で買ったのを覚えている。今はどうかわからないが、昔は新星堂はレコードを聴かせて、売っていた。聴いてみて気に入れば買う。でも当時お店の人と話をすることができなかった私は聴いて買わないことはできなかった。(今は断るのすごく得意)。それから間もなくしてCDが始まったので、そしてそんなにお金もなかったので、レコードの量はそんなでもない。数えたら65枚ほどあった。引越しのときの小さな段ボール1箱。曲がってたりはしていなかった。ちょうど半分くらいがクラッシック、半分がロック、ジャズみたいな曲。クラッシックは当時の私のベストワン=ラベルが圧倒的に多い。それとピアノを習っていたのでピアノ曲。チェロは1枚もない。ロックのほうは、ずっと忘れていた、ああ、というミュージシャンがいる。バンダイク・パークス、ローリー・アンダーソン、トム・ウエイツ、ザ・スミス、カーラ・ブレイ。ちょっと調べたら結構みなCDになっているLPばっかり。中古レコードとしてもそんなに価値はなさそう。うちにはレコードプレーヤーはないけど、じゃあ捨てますか?たぶんこれも捨てることはできなさそう。 そう、靴を6つばかり捨てる決意をした。しかし、母が2つ引き取り、1つはやはり捨てないことになり、結局実際に捨てたのは50%だった。でもこれで靴箱3つ分のカセットテープを救済したことになる(?)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.06.11 22:02:52
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