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2009.08.03
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ずいぶん長い間書かなかった。特に忙しいことがあったわけでもないけれど。

最近、なぜかドニゼッティが現れている。
ある時期有線放送がタダで入る部屋に住んでいるときがあって、オペラの局にして寝ると雄大な気分になってすぐに眠ってしまうので、どんな曲かも知らずにその局にして寝ていた。たぶんそのときにイタリアオペラに出会って、ドニゼッティも知ったのだと思う。最初に買ったCDはルチア・アルベルティという歌手のアリア集。ドニゼッティやベリーニの曲が入っている。麗しい。それから春秋社のアリア集を買って、ピアノを弾きながら歌ってみたりした。(ソプラノの高い音は出ないけど)

カルテットの曲を何かリクエストある?と聞かれて、そうだとロッシーニの弦楽のためのソナタというのを聞いてみたがそのあとにドニゼッティの四重奏が入っていた。ロッシーニはぴんと来なかったけど、ドニゼッティに興味を持った。ドニゼッティは全部で19の四重奏を書いていて、そのCDには3番と5番が入っている。インターネットで楽譜を探したら18番というのが見つかった。フリーなのだけど、ちょっと弾きながら譜めくりができないような譜面になっているのと曲の全貌を聞いていないのでどうなんだろうと思っている。でもこの楽譜探しでインターネットにすごくたくさんのFreeの楽譜が出ていることがわかった。ベルディの四重奏もあるけれどこれはもっと難しそう。そんななかでシベリウスの四重奏というのも見つけた。これはすごく素敵。こんなんが弾けるようになったらいいなあと思う。

もう一つのドニゼッティ。ゴルターマンの2楽章は8分の6拍子で、なんとなくゴンドラ風というか舟歌風というか。そんなストーリー/イメージを自分で勝手に作っていた。しばらく練習してると細かいところに入っていって悩みが始まる。拍感がなんかおかしいかなあとか、どこで押してどこで引くのかとか、バランスとか、テンポとか、それで、そうだあの麗しいドニゼッティの8分の6はどんなだったかなあと本棚から茶色くなっている春秋社のアリア集を取り出した。歌のスラーと弓のアップダウンは合わせられないけれど1オクターブ下で弾くと結構弾けた。そんなことをしているうちに、細かい音も入っているところとかあってそれを弾いているときに、あっ、そっかと思った。それはゴルターマンの1楽章の細かい音などがなんとなく行き詰っていて、忙しいところがのびやかに弾けない。テンポが少し上がっているのもあるけれど、テンポを下げるよりこのテンポではっきりしかものびやかに弾けるようになりたいと思っている。しかしその前に心にひっかかりがあるのはそのパッセージが心底納得がいっていないところのように思っていた。共感が築けない。いろいろやって、スラーで続いてそれから切れるそのパッセージに対して、ちょっと変だけど「覆いかぶせてそのあとボタンをかける」と思ったら自分の中で整理がついた。ただ音楽がなんとなくどういうことなのか納得がいっていない感じだったのだ。それがこのドニゼッティのアリアを見て、そうかゴルターマンのこの曲はイタリアオペラなんだと勝手に思ってみたら元気が出てきた。
調べたらゴルターマンはドイツ人だったけど、この4番のコンチェルトはイタリアオペラ風にできているんじゃないかなあなんて思う。歌なんだと思うと細かい音の動きに対してもコロラトゥーラのイメージを持ってすんなり納得がいく。
この1楽章も先生に「仕上がりそうですね」といわれて久しいが、ちょっと勢い付けて乗り切ってみたい。





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最終更新日  2009.08.03 21:28:29
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