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ブラームスの六重奏はおとといだった。
1stチェロで1楽章と4楽章の最初の旋律を弾き出す役があったり、けっこう旋律的に重要な役割があって、プレッシャーがあった。何日か前から結構練習したけれど、合わせているときはビオラが一つ抜けてしまっていたということもあるし、なんとなく人数が多いだけに散漫な感じになりがちで、全体の出来はあんまりよくなかったと思う。私個人はやっぱり音の頭がちゃんと出るように、しっかり持続して次につながるように、もっと弾きたいなあと思った。合わせるときには、緊張するせいか、弓が足りなくなる傾向にある。体調がよくなかったのか、弾いている途中からすごく疲れた。 昨日は少し追われるものがなくなったので、ゆるりとしていた。前から気になっていた「からたちの花」を弾いてみたりした。歌の譜面を見ながら、音をどこでとるか、弓をどこで返すか、をずっと見ていって、この段はこういった感じかなあと歌詞と照らし合わせて全体の感じをイメージしたり、言葉を見ながら弓のUp Downを考えたり、一つのフレーズにすごーく時間がかかった。それでまた前にもどって弾いてみるとやっぱりここはつなげるべきかとか考えが変わって、また何度も何度も弾いてみて、結構くたびれて昨日はそこで終わった。技術的なことの成功率を上げる練習より、やっぱりこうやってああでもないこうでもないと考えているときが楽しい。 今日は数日触っていないゴルターマンを触らなくてはと思いつつ、ラフマニノフのヴォカリースを少し見た。こちらはからたちの花とはまた違った作業で、一応チェロの楽譜(もともとは歌)なので弓や指も書いてある。そのまま弾けばいいのだけれど、この曲はそのまま弾いているとなんだか拍感もないし、とにかくずーっと続くのです、という感じで、仮でもいいからとにかく区切りとかストーリーというか、展開というかそれを立てないと何を弾いていてどこがなんなのかわからない。ある意味からたちの花とは逆の作業とも言えるかもしれない。いい曲だけど弾くのは難しいなあと思った。ロストロポービチのCDを聴いたら私の持っている譜面より1つ音が低いようで、テンポもゆっくりだった。マイスキーのは同じ音の高さだった。二人とも繰り返したときには前と違った弾き方をしていて、その抑揚を工夫していた。 歌の曲はどこかもともとのチェロの曲や弦楽四重奏などと拍の感覚が違うように思う。言葉や息に合わせるからだろうか。そういえばブラームスの六重奏と同じ日にモーツアルトのフルート四重奏もアンサンブルしたが、フルートの人の拍の感じ方がなんか違うように感じた。それをうまく理解できればうまく合わせられるのだろうと思いながら弾いていて、あとのほうで少しわかったようにも思った。「そんなとこで息継ぎ?」っていうような感じがあった。きっとフルートの人から見てもなんか違和感はあったのだと思う。 ゴルターマンの3楽章はあと2週間でもっとしっかり弾けるようにしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.31 23:06:41
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