sotto voce

仕事を辞めてから１週間のリズムがなくなった。

前はちょうど土日は海に浮かんだブイのようで月ー金はとにかく泳ぎ、土日のブイで休むというリズムがあった。土日は土日でチェロの練習やレッスンがあって気持ちは休まらなかったのだけど、外食に行ったり友達にあったりやはり特別な２日だった。

働かなくなって、家にも会社や学校に行く人がいなくなると、日にちは土日は関係なく並ぶようになる。何がブイになるかというとレッスンの日やアンサンブルの日。それは休みではない。ただ区切りである。それを目指して練習をして、それが終ったときに別の用事を入れたりちょっとほっとしたりしている。レッスンやアンサンブルが終ったあとには何かしら解放してあげるようにしている。たとえば１００円ショップで時間を気にせずに全部の棚を見て歩くとか、お金のかかることはできないので、そんなささやかなことだ。アンサンブルの終った２日後にレッスンがあるときなどは息継ぎなしでそのまま進む。

そんな構図がこの１年でできていて、この曜日とは関係ない変則日にち配列がなんとなく身についてきて、その区切りの前や後で自分がどんな感じでその日を過ごすかイメージできるようになってきた。

本当に「毎週何曜日は何」というのがひとつもない生活って幼稚園に行ってから１度もなかったかもしれないとこの間気がついた。