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3日前にいつものアンサンブルでチェロ2つの弦楽5重奏をした。曲はシューベルトの5重奏と、先日ちょっとご紹介したIMSLPで見つけた作曲家ライシガー(Reissiger)の5重奏。いつもはチェロは一人だけだけど、一緒にチェロを弾く人がいるととても刺激的だ。今回は2人別の方とアンサンブルをしたけれどお2人とも上手で学ぶことが多かった。特に最近よくレッスンで言われる推進力とは、ああこういう感じのものか、と自分にないものをすぐ隣でやってもらえるとすごくよくわかる。
シューベルトは大曲で普通に演奏されも1時間くらいかかる。とても魅力的な曲で、前の晩にはこの1楽章が頭の中で響いて夜中に目が覚めて眠れなくなった。3日たった今朝もふとまた1楽章が鳴っていた。今回は1stチェロで2回目の経験。2ndは1回弾いたことがある。その2日前にレッスンでやはりレッスンの前はレッスンの曲に集中してしまい、結局ほとんど前の2日で練習したのだけど、これは時間がやはり足りなさすぎた。いい曲なのにもっとよく準備をしてゆとりを持って臨みたかった。前回からの進歩は、たぶんほかのパートが何しているかは意識できるようになったことかしら。2楽章は2ndチェロのほうが難しいのにわたしのほうがもたついて情けなかった。できたらもう少しじっくり合わせる機会があるとうれしいなあと思った。 さて、もうひとつのライシガーは私がリクエストした曲だ。 IMSLPにパート譜だけあり、スコアもないし、CDも出ていない。今回、チェロ2つの弦楽5重奏ということで、シューベルトやボッケリーニ以外に何かないかしらと生意気にも思って、IMSLPでチェロ2つの5重奏で検索して、かなりの知らない作曲家の譜面を1つずつ覗いてみて、あまり難しくなく単純すぎもせず、と物色した。その作業はかなり時間を要したけれど夢中になった。こういう探しものってなんだか好きだ。 ライシガーを選ぶにあたってはバイオリンの譜面を見てピアノで弾いてみたり、インターネットでライシガーのプロフィールを確認したりして選出した。何しろ私以外に4人も巻きこむことになるので。 多少旋律がファーストバイオリンに偏る傾向があるようだけどそのメロディが明朗で人懐こく魅力的なものだったので、たぶん大丈夫だろうと思った。 それでも実際に合わせてみるまですごく心配だった。やってみてあんまりだったらどうしようとどきどきした。実際にはちょっと伴奏部分が重たいようにも感じた(弾き方のせいかも)が、思ったよりほかのパートにもちょっとしたフレーズが回ってきて、弾いていて楽しかった。弾いてくださった方たちもいい曲だと感じてくださったみたいで反応もよくうれしかった。ライシガーはどんな気持ちで聴いているだろうとか思った。ずっと長い間弾かれずにいた曲がこうして楽しまれることが何か感動的だった。スコアがないので事前にはファーストバイオリンしか見ていなかったので、弾いているときに自分の弾いているものに別のパートで合いの手が入ったりするのを聴いて「ほうっ」と思ったり、とにかくみんなで弾いてみて初めて聴くというのはわくわくするものがある。考えてみればこういう行為はこういった集まりに結構合っていると思う。 またいろいろ発掘して弾いてみる機会があるとよいなあと思った。それなりにスリリングだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.19 21:06:14
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