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遅ればせながら、エリザベートの1位の人、デニス・コジューインの演奏を聴いた。アレクサンドル・デデューインと名前の終わり方が似ている。
聴いたのはファイナルで、ハイドンを弾き始めた時に、やわらかい音を出す人だなあと思った。1楽章、2楽章と進んで、3楽章終ったところで目が覚めたので、たぶん2楽章の途中くらいまで聴いていたのだと思う。 Targetもぶつかる音がない。ほんとにピアノなのにひとつもぶつけるような固い音がなくて、あれピアノってこんなに空気が入った音だったっけ?と思う。今回も誰かの音について(たしか佐藤さん?)、空気が入った音と思ったけど、佐藤さんとは違って、やはりこの人も空気がたくさん入っている。だからどんなに強くなってもぶつからない。やわらかいのだけど弱いわけではなく、すごい懐深く、スケールが大きい。 その叩く音がしないために、オーケストラの音とすごくよく混ざる。そして驚いたのは、プロコフィエフのコンチェルトを聴いているときに、ピアノだけのソロになっているのに、オーケストラが鳴っているような音がするのだ。そう、なんかピアノから弦楽器みたいな音がしている。フルートが鳴りだしたのか、ピアノからフルートのような音がしているのかわからない。他の人もこんなだったかなあと何だかピアノってどんな音だったかわからなくなってしまった。 指の先に全然力が入っていないように見える。左手の小指が鍵盤の端に触れてそのまま下に落ちちゃってそれでも音が出てるらしい。 霧のような深みがあって、ロシアのロマンチシズムもあって、大きくて優しい。そう言えば、体も大きくて、顔もいつもスマイルって感じだ。 コンチェルトが終わったら、お客さんも立ち上がって拍手。やっぱりこの人すごかったんだと思った。 私なんてチェロなのにぶつかった音出してて恥ずかしいなあと思った。(比較する対象じゃないけど) その後、練習していて、このイメージが残っていて、ああもっとあんな風に、なんて思ってやっていた。馬鹿みたいだけど、まあいいか。別に害はないし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.06 21:05:41
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