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あと10日後くらいに、チャイコフスキの弦楽6重奏「フィレンツェの思い出」のアンサンブルがある。
もちろんこの曲をするのは初めてで、6重奏で何をするかという選曲のときの候補にあったとき、CD聴いて、これはNGと思った曲だった。 この曲はよく昔聴いていたし、すごく素敵な曲だけど、自分が弾くという視点で聴いたら、とんでもなく何が起こってるのかわからん感じだった。 しかしながら、この曲をすることになってしまった。 最初は全楽章第2チェロのはずだったのだけど、3楽章と4楽章は第1チェロをすることになった。私にしてみれば第2チェロでも十分難しい。 難しいことは予想できるので、いつもだとアンサンブルの3日前くらいから練習するのだけど、今回はちょっと保守的に今くらいから見ている。 見ているのだけど、やはりまだ時間があると思うとのんびりムード。昨日1楽章をみて、今日2楽章を見た。まだ弾ける状態にはなっていないで、ちょっとやってみたという感じ。 1楽章はCDを聴くと速くて、また3拍子が変則風になったりするので、自分の譜面だけ見てカウントしていると入れないけど、ファーストバイオリンをガイドに考えると、ファーストバイオリンと第2チェロの関係は結構わかりやすい感じで、なんとなく見えてきた。まだ音程とかは無茶苦茶だけど。でも、そうかそうかとCD聴いたり、スコア見たりして練習していると気持ちが高揚してくる。 2楽章はほんとに美しい曲。私が聴いているCDはボロディンカルテットで第2チェロはロストロポービチが弾いている。この弾き方がすごく微妙な感じでよい。出てくるところと溶けちゃうところがちゃんとあるというか。シューベルトの弦楽5重奏も第2チェロがロストロポービチのを持っているけどすごくよい。このボロディンカルテットの演奏は他の演奏よりあまり歌いすぎていないというか、結構力強い感じ、がっちりした感じになっているかなあと思う。私はこれを聴きつけているのでこれがいいと感じる。 こういう2楽章のような曲の低音をよく響かせて弾けるようになれたらいいなあと思う。4番線を使うと音が出にくくて遅れぎみになるし、音程も取りにくい。控えめだけどちゃんと音楽を進めていくようなそういう風な響きが作れたらいいなあと思う。心地よく進めていくにはどうしたらいいのだろうと最近それに興味がある。私の場合、チェロに限らないが進んでいるものを止めてしまうほうが得意かも。 ちょっと2楽章の第1チェロのメロディも後で弾いてみたら、シンプルで美しくて泣けてきた。上がっていって、頂点のレの音を何度も弾いて、ああきれいきれいとやっていて、ラストエンペラーのときベルトルッチが坂本龍一に何度も血が出るシーンをやらせて「ベッレ、ベッレ」とつぶやいていたという話を思い出したりした。でもちょっと大げさすぎるかなあともう一度CDを聴いてみたら、もう少し上品に弾かれていた。そうだよなあ。 でもバスを弾いてからメロディを弾くとのれるような気がした。今練習してるピアッティもちょっとピアノのバスを弾いてみようかなあと思った。 3-4楽章は、ロシア風の曲。でもふとこの曲の題名「フィレンツェの思い出」だよねと思った。フィレンツェでロシアを思い出したのかなあと思ったけど、いやそうでなく思い出自体はフィレンツェのものという意味だよなあ。 今週中に3-4楽章も見ておきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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