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2011.02.07
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発表会、おととい終りました。

曲は2つ。グラズノフの吟遊詩人とピアッティのノットゥルノ。グラズノフは何と言っても去年の発表会が終ってすぐに始めた曲で、その前もお友達のサロンコンサートで弾いたので、思いもよらず長い付き合いになった。

グラズノフはレッスンで「いいですよ」と言われる割に終わりにはならず、次々といろいろ問題が出てきて、今の先生になって結局まだ発表会以外で曲が正式に終わりになったことはないという事実を更新することになった。

この曲からは本当に多くのことを学んだと思う。ビブラートも弾きはじめたころに比べたらずいぶんできるようになった気もする。短いのでほとんど全小節に渡って、細かく教えていただいた。こんなに細かくやってこんなに学んだ曲もないかもしれない。長くやっていても次々やらなきゃいけないと思うことがあるのでそんなに退屈しなかったし、ここで習得すべきことはこの曲に限ったことではない基本的なことなので、たくさんの曲をどんどんやるよりも今の私には必要だということも体感した。実際にはレッスン以外にいろんな曲に触れていたし。本番の3日前くらいに、最初の部分の弓順について、1年前にあんなに何べんも行ったり来たり変更して決めたはずなのに、またやはりここはダウンじゃないかと疑い出したのには自分でも笑えた。

ピアッティも長かったのだけど、言われるだけのことをやっていた時期があって、それからそういう取り組みではなく自分で心からそれが欲しいと思ってやらないと結局いつまでもだめなんだと思った。レッスンでインテンポに徹するのではなくてもっと形作って動かすということを教えていただいて、そのころから曲の構成とか動かし方とか積極的にやってみたいという気持ちが強くなった。1つの絵を描くのとおんなじだなあと思った。タッチの面白さ、色彩のバランス、全体の構図。それはちょうど例の有名なショパンコンクールのときで、それにも触発されて自分のノットゥルノを作ってみた。私の中では題して「メリーゴーランド・ノットゥルノ」。おおげさな何かがあったり、めまいがするような何かがあったり、狂気があったり、戯画的なそんなイメージだった。そんな夜想曲でいいのか?こんなのにはたしてピアノはいっしょに弾けるのか?とも思ったけど、ピアノと弾く予定もないし、そんなことはどうでもよいと思った。そして先生に「ちょっと気合いが入りすぎてませんか?」と言われて、ちょっと気を抜いてみたら、気楽に弾いても前に弾いていたよりもずっと楽に進む感じがして、ぎゅうぎゅうやっておくと力抜いたときになんていうか結構いい感じで力が抜けるんだと実感した。火がつくのが遅かったので、本番直前にもまだフレーズの流れとか、ああでもないこうでもないと行きつ戻りつした。

いままでの発表会となんとなく違った。本番に向けてなんていうか、ちゃんと弾かなきゃというより、やりたいことをできるだけ実現したいと思った。本番に実現できそうにないこともぎりぎりまで試みたいと思った。それが結果的には全体の仕上がりとしてマイナスになってもまあいいと思った。今度の発表会がゴールじゃないので、そこを最終地点としてまとめるのはおかしい気がした。たまたま本番の1週間くらいまえにレッスンを受けて、3日前に初めてピアノの方と合わせてまたレッスンという直前に変更が起きやすいスケジュールでもあったのだけど。緊張もしたけれど、失敗したらそれは今はそれまでの実力だったということで仕方ないという気持ちだった。ノットゥルノは最後のレッスンを受けた後で練習しながら、もしかしてこの曲は結構奥が深いと思って、すごーく愛おしくなって、まだ終わりにしたくないというなんかすごい恋愛感情に包まれたりもした。なんでもっと大切にしてあげなかったんだろうみたいな感じのものだった。もちろん弾きながら泣きました。

技術的に弾けないところをお百度参りのように何度もまじめに弾いて練習するようなことを今回はあまりせずに、そんな形づくりとかそんなことに直前まで時間を使っていた。そのおかげで、技術的に難しいオクターブの重音が続くフレーズとか練習が薄くて直前になって弾けなくなったりした。足固め的な練習もちゃんとしなくちゃという反省もあるし、今回のやり方がベストだとは思わないけど、なんていうか今までよりもう少し楽にとらえて、どんなことも起こってOKな感じに自分を作っていくことで今までより大きくなれるかもと思った。

ピアノの先生との合わせのときも、結構自分でどうありたいと思っているか説明して、どこをどう弾いてもらいたいかお願いしたりもして、前は自分のことだけで精いっぱいでピアノが入ったことで止まらないように弾かなきゃとか、自分が下手なのに要望なんて言ったら失礼だとか思ってたけど、気持ちに余裕ができたみたいでうれしかった。先生からも合わせるときにどんな感覚でやっていけばよいかというようなお話もいただいて、すごく楽しかった。

本番は、ああここをちゃんと弾いて聴いてもらいたかったというところの音程が変だったり、不測の事故(結局何が起こったのかよくわからない)があったりした。でも、弾くので精いっぱいです、というよりは意識がちゃんとあって、自分の中では練習しているときとほとんど変わらない感じで進められたので前よりはちょっと進歩したかなあと思う。

すごく感じたのは、よっぽどしっかり弾けてないとやっぱり緊張している中で実現するのは大変だということ。できなかったことはまだ身についていないことっていうことなんだと思う。でも将来はもっと余裕ができるようになって実現したい。

発表会のときは他の人の演奏も録音していて、自分の音を聴いて、他の上手な受験生とかの演奏を聴いて比べたりすると、音の立ち上がりが遅いとかいう最近注意されていることがどういうことかがすごくよくわかってよかった。確かに自分の演奏を聴いていると遅くてイラっとする。家で録音して自分の音だけ聴いているより、他人のと比べるとよくわかる。CDの演奏とか聴いても録音状態や響き方が違うとよくわからないけど、同じ場所で同じ時に続けて同じ録音機で録った音なので、そして自分以外のは生で聴いているので(自分のも聴いているけど弾いていると聴く側の音はわからない)、違いがだいたいつかめる。

本番にのぞむ感じって、スポーツ選手が試合にのぞむ感じと似ていて、演奏家の人の発言でも、その集中の仕方とか持っていき方とか似たことを言われる感じがするけど、私の場合それを参考にして成功したことは一度もない。
たとえば何だろう「勝つイメージしか持たない」とか。
それで今日ふと思ったのだけど、私はスポーツ苦手だし、そもそもスポーツ選手の言うことを参考にするのは間違っていると思った。どういうのかはまだわからないけど、スポーツ的ではない方法を、勝負的ではない方法を、自分で開拓すべきだと。まあそんな方法が可能なのかどうかわからないけど、とにかくああいうのをめざしてもダメと思った。
とりあえず、方法は他にもあるかもと思ってみることにする。





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最終更新日  2011.02.08 00:57:09
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