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You Tubeで見つけたボロディンの四重奏を演奏していたQuartetto d´archi della Scala のビデオを見て、ゴダールの「カルメンという名の女」(この邦題は、原題の「Prenom Carmen」というシンプルさに比べて、あんまり良くないと思うけど)を思い出した。
これが私がもっているこの映画のイメージに一番近いかなあ。 弦楽四重奏をの映像は印象的だった。そのころ私はまさか自分が弦楽器をすることになるとも思っていなかったけど。そして、窓があって、海があって。カルメン自体はどうでもいい感じだった。 ゴダールはすごく好きな監督でもないけれど、映像と音遣いがいいなあと思う。はっきり言ってこのYou Tubeくらいの長さがもしかしたらちょうど良いのかもしれない。これを2時間やられるとかなりの体力が必要なのだ。 You Tubeにあげられているものは音質が悪くなっていて、MP3とかでよく聴こえるシャリシャリした音になってしまうのが残念。 ゴダールってよく覚えているけど、私が見た作品はと思って見るとそんなにないみたいだ。 監督作品一覧 いや、見ているのかもしれないけど、なんていうか、みんなおんなじなのであまりひとつひとつの作品の印象がない。 「勝手にしやがれ」は覚えている。これはでもその後のゴダール作品の前の普通の映画。ジャンポールベルモント。 映画館で映画を見ていて途中で帰りたいと思うことはなかったけど、「ウイークエンド」は私にそう思わせた唯一の映画だ。見ていて苦痛だった。席を立ちたかったのだけど真ん中のほうに座っていて出られなかった。アテネフランセ文化センターで観たことまで覚えている。 あとは「右側に気をつけろ」で飛行機の中があったな。くらいかしら。80年代の長編はほとんど見てるし、60-70年代は題名はよく覚えているけど内容の記憶がない。 「ワン・プラス・ワン」はローリングストーンズが出ていていいんだと友達に聞いたけど、みたかどうか、わからない。 「フレディ・ビュアシュへの手紙」という短編が「カルメン」と一緒に上映されたのだけどこれが結構印象的だった。黄色いラベルのレコードをかけるのだ。そうして街に坂がある。 今見たらYou Tubeにこの短編のすべてがアップされていた。 あの時もそう思ったけど、退屈なフィルムだ。そのとき面白いか退屈かということと、記憶に残るか残らないかは別なのだろう。 でも確かにこの短編に私の好きな何かがある。特に最初のほうが好き。 もしかしたら、この短編とカルメンが私の初ゴダール体験だったのかもしれない。 ゴダールの映画は光と音の感触を味わわせてくれて、そこに身を任せた時になんとも言えない恍惚感を味わわせてくれる。訳わからん言葉の挿入もときに心地良く。 100%傾倒できない何か傲慢なところがあるのだけど、透き通って硬い映像の光と音と言葉が、やはり魅力的だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.05 18:29:52
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