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音楽が興味深い映画ってありますか?ってある友達に聞かれて、とっさに浮かんで答えたのは、ヴェンダース、ゴダール、フェリーニ。
ただ自分の好きな映画監督を並べてるだけじゃん。 そうかもしれない。 でもこの3人の監督を上げて、「ちょっとさらに探させて」と言いました。 それで、昨日の夜フェリーニをYou Tubeで観ました。 You Tubeってほとんど上がってるんですね。もちろんこま切れだけど。 フェリーニとの最初の出会いは、たしか、「8 1/2(はっかにぶんのいち)」。これの読み方は私なんかは「はちとにぶんのいち」だけど、母なんかは上の読み方で習っている。この映画は「はっかにぶんのいち」という読み方と一応決まっているようだ。 マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、クラウディア・カルディナーレ。 この種の映画に慣れていなかったころだから、「なんじゃこりゃ」って言う感じだった。白黒で、外国の温泉は日本のとは全然違うなあと思った。 サラギナ(海辺にいる大きなおばちゃん。その体で踊りを踊る。娼婦なのかな?異界の人って感じ)は印象的だった。この映画を見たのは大学のころだったけど、卒業してしばらくして、多重録音で「アルペジオ・サラギナ」という曲を作った。このサラギナがイメージだ。 そのあといろいろ、ほとんどフェリーニの映画は見たけど、やはりこの最初に見た「8 1/2」はよく覚えている。このあとも何回か劇場で観た気がする。3本立てとかみるとどうしても前に見たのが入るという都合だったかもしれないけれど。 今回は「音楽がいい映画」というテーマから考えると思い浮かぶのはこの最後のシーンだろうか。 ニーノ・ロータの音楽っていっつもワクワクする。 覚えていらっしゃる方がいるかどうか、サントリーの角瓶かなんかのCMで「時には砂漠の商人」とかいうコピー(ランボーと言っていたかどうか忘れたけど)のがありましたけど、それを見た時「これはフェリーニのパクリだ。ずるい。」と思いました。しかもフェリーニのほうがずっと美しいから、恥ずかしいと思いなさい、サントリー、という感じです。 それでそのあと思い浮かんだのは、「カサノバ」。「カサノバ」に音楽と映像という視点からすごくいいシーンがあったなあと。 ドナルドサザーランドのカサノバは女性遍歴豊富なというかその方面で旺盛な主人公。 フェリーニはサーカスが好きだし、大男、大女、こびとが好き。 大女がお風呂で歌う小さな歌。ニーノ・ロータいいし、この何か、悲しく優しくかわいらしいその空気をすごくよく覚えていた。泣けてくるほど美しい。時間のない人は、後ろのほうだけでも観てみてください。 そして、美しいと言えばこれも美しくまた音楽がすごくいい。 おお、すごいなあ、フェリーニ、ニーノ・ロータ。 ここまで自分の妄想を、人手とお金をかけて実現する体力というか、すごい。 と、ここまで来て、「でも、これ、こんな映画を観ることのない人が観たら、どう?」と思った。 やっぱり変かなあ。いいや、マックスで考えて、あとで整理しよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.21 20:43:17
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