ホンダ ジャズのキャブセッティングだもんね!
10年くらい前に手に入れた時はまぁ安全に走れればいいや!くらいに思っていたジャズ。おじいさまが田んぼに乗っていくくらいでしたもんね。当時からマフラーは錆さびでしたし、前オーナーのセッティングが上手くなく最初からすすが沢山付着してましたし、排気ガスが黒い感じ。そのころすでに、50CCではなくライトボアアップされてましたけどキャブのセッティング出来ないままだったんでしょう。私もどうしようか考えてとりあえずキャブのニードルの段数を一番上、一番ガスが薄い状態にしてどうにか乗れるようにしていたんです。ただ・・・・それでもガスが濃い状態なのは分かっていました。今回、85CCのライトボアアップを組むときにヘッドもばらして各部清掃と研磨をしたんですがやはりカーボンの付着がすごかったんです。ライトボアアップを組み上げてでもキャブはノーマル、エアクリーナーもほとんどノーマル。これが望んだレベルの姿なんですが、燃調はしっかり決めてやろうと思っていたんです。で、燃調を決めるときにいつもお世話になっている、キースターさんの燃調キットを探してみるとジャズ50用は存在しない!!なので存在する、カブC50Jの燃調キットを注文。どれくらい使えるかはわかんなかったんですが受注生産で1ヶ月くらい待って、ようやく手に入りました。とにかくメインジェットの番手を下げることは決定済み!ノーマルのメインジェットは♯72。それから少し下げて♯69を装着します。ジェットニードルは、今までより太さの太い、D281-Lをチョイス!段数は3段で丁度真ん中。今までより中速域も燃料薄めですね。それでエンジン回して走ってくると、高回転のノビが良い感じ。プラグを外して見ると、今までの焦げ茶色~黒から綺麗なキツネ色になりました!こりゃぁ、♯69で決定!ジェットニードルもこれが良い感じ!さて、とはいうもの実は問題はアイドリング時。今までエアスクリューを3回転くらい開けてジェットニードルも最上段にして頑張って薄めの燃調にしてみてそれでも濃い目ながらもアイドリングしていましたが排気ガスが目に刺さるくらいの刺激臭は消えませんでした。なのでアイドリング時に効く、パイロットジェットも番手を下げて薄くしなくちゃいけなかったんですがなんとこのC50J用の燃調キットにはパイロットジェットは一番下で♯39からしかありません!ジャズノーマルでは♯38なんで、それより上なんです。これでは使えません。パイロットジェットだけは別で買わなくっちゃいけないなぁ・・・・。しかし探すとなかなか同じ規格の♯38より下のものが見つからないんです。しかし根気よく探すとなんと純正品番で、♯35のパイロットジェットが存在します!99103-1410350なんとお助け船~~~~!純正なら安心!!モノタロウで早速注文しました・・・・が、モノタロウでの取り扱いも在庫限りだそうで、とりあえず買えて良かった!!届いたものを早速装着してエンジンかけてみるとエンジン音軽い!排気ガスも臭くない~~。試しに走って見ると、低回転から上まで伸びがあってトルクもある!こういう感じだよね~~~!何回もテスト走行しなかったんだけど頭で描いていたような感じになりました。まとめると・・・・・トルクが欲しくて、ライトボアアップを行ってヘッドやエアクリーナーは純正流用ですませようとすると同じ番手のジェットでもガスを吸い上げる力が強くなって燃調が濃くなる。なのでジェットの番手を落として燃調を整えることが必要。私のJAZZの場合、キタコライトボアアップ85CCではメインジェット♯69(ノーマル♯72)パイロットジェット♯35(ノーマル♯38)ジェットニードルD281-L(これ、キースターさんの型番かも?)エアクリーナーはノーマルキャブレターもノーマルにすると、すごくクリーンな感じでエンジンが回るようになりました。今までの燃調濃い時は結構ぼこぼこした音でしたもん。ということで10年越しの燃調はようやく決まりました。これでようやく普通に走ろうって気になってきましたよ。今までは走るとカーボンが出るんだろうな、って不安でしたからね!キャブをいじるのは面倒だし悩むんだけどそれがまた、面白いんですよね~~。でももうしばらくは悩まなくていいや!・・・と思いますよ~~が、しかし・・・次の日になって、実はキースターのC50Jの燃調キットにはジェットニードルが入り込むところのニードルジェットも入っていたことを思い出しました!せっかくなんだから、これも交換しようと思い立ち交換しちゃいました。ニードルとの摩擦で、穴が大きくなってるかもしれませんしね。これはメインジェットがねじ込まれている、ジェットホルダーの奥に入っているんですがもしかして圧入??って感じだったんですが反対側から少し押したら、すぐにぽろりととれました。逆にキットのニードルジェットは少したたいてやらないと入っていきませんでした。すこし気になったのは、入り口側の穴が、ジャズのノーマルからは小さい。う~~ん。まぁでも、ジェットの番手が決め手だから、ここの穴が小さくても関係ないだろ??って思って組み上げ終了!しかし・・・・これが大間違い!!この穴の大きさが結構効くんですよ、アイドリング時に!!昨日パイロットジェットを♯35に落としていたんですがこれではアイドリング時のガスが薄すぎてパイロットスクリューを全閉していいくらい!きっと今まではニードルジェットが摩耗して燃調が濃くなっていたんでしょうね。そして、交換したニードルジェットの吸い込み穴が小さかったことのダブルパンチ!これらが影響してるんでしょう。やっぱ新品のニードルジェットで行きたいんでこのままで調整していきます!アイドリングするようにパイロットジェットを♯35→♯39に上げました。それで中間開度の状態を改善するためにジェットニードルをD281-L→D281Sへ変更。これで感覚的には昨日のニードルジェットを交換する前と同様になりました。しかし、こうしたことで良かったこともあって新品のニードルジェットに交換したらパイロットスクリューの開度での反応がしっかり表れるようになりました。また、ジェットニードルの番手を上げられたことで低回転~中間開度のトルクが上がった感じでぐいぐい来ます!!なんかいいじゃないの~~~~~~~特にアイドリングの燃調を合わせ込もうとするといろんなサイトではパイロットジェットのサイズで調整、って出てくるんですが実際はジェットニードルも影響してくることが実感出来ました。アイドリングが綺麗に回るようにパイロットジェットで合わせて行くとアクセル開け始め(1/4未満の開度の時)にガスが薄い感じになって回転がしゃくったり。なので、アイドリングが綺麗に決まったらその混合比を維持しつつそれで開け始めの状態も改善する為に開け始めを少し濃くしたいときは、ジェットニードルのクリップ段数を下げて代わりにパイロットジェットの番手を下げて薄くする。こうしてアイドリングの燃調がトータルで変わらないようにすると上手くいくと思います。まぁカメラでいうところの露出と同じ。シャッタースピードと絞りの関係と同じですわ!!ということで、キースターのC50J燃調キットでちゃぁんとニードルジェットまで交換した場合はキタコライトボアアップ85CC仕様ニードルジェット L=10.5メインジェット♯69(ノーマル♯72)パイロットジェット♯39(ノーマル♯38)ジェットニードルD281-S クリップ上から2段目パイロットスクリュー戻し回転 1と3/4回転戻しエアクリーナーはノーマルキャブレターもノーマルとなりました。車体毎に差はあるんで、同じようにしたい人には参考程度にしてもらえると嬉しいですね。しかしキャブレターは一つの部品交換でも影響出ちゃうもんですよね~~~いい勉強になりました。まぁでもこうして見るとライトボアアップした場合でヘッドやエアクリーナー等、ノーマルでいくならキースターさんのカブC50J用を使用すれば燃調が決まりそうですね。その際にはニードルジェットもちゃんと交換しなくてはいけませんけど。ま、なんだかんだで小さいバイクをイジルのは楽しいですね~~~