カテゴリ:映画
晴耕雨読と言う言葉があるが、このところ休みは晴歩雨読。 この土日は雨で、歩くことも適わず、引きこもりで 読書できなく映像鑑賞。 この「バス174」は、2000年にブラジルで発生した ストリートチルドレンによるバスジャック事件の ドキュメンタリー映画。 犯人が、金を奪おうとバスに侵入したが、逃げられずに 乗客を人質にとり、ろう城した様子を、実写と 関係者の証言を編集したものである。 それ以前に、警察が行った、ストリートチルドレンに対する 路上での虐殺も伏線になっている。 米国なら即SWATが出で来て狙撃してしまいそうだが テレビで全国放送しているということで、説得に重きをおく 警察側だが、組織だった統制もなく、モタモタしているだけ。 なんでも、確固とした意志もなく、金のために警察官になる のがほとんどで、ろくに訓練も受けてないという。 最終的に包囲の中、人質を盾にバスから降りた犯人を 至近距離で銃で撃つが、当たらず、血迷った犯人が 人質を撃ち殺すという最悪の結果。 人質には警察が誤射した銃痕もあったとか。 犯人は取り押さえるが、護送中の車の中で暴れたため、 挙句の果て、絞殺している。 亡くなった人質のバスの中での映像もあるだけに、 やりきれなくなる。 犯人の行為は卑劣であるのは間違いないが、 幼少の頃、目の前で母親が殺され、ストリートチルドレン としての生活を余儀なくされた、それまでの人生も カメラは追っている。 絵空事ではなく、現実をありのまま伝えるという意味で ドキュメンタリーの持つ力は強い。 評価 ☆☆☆☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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