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終活日記

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2007年02月12日
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カテゴリ:映画

いきなりカラーで郊外の新興住宅のシーンが
飛び込んでくるから、小津監督作品といっても
「東京物語」なんかと、ずいぶんイメージが違う。
しかも、コメディである。
団地が建ち、テレビが普及し始めた、昭和30年代の話。
主婦たちの近所づきあいや、テレビを買ってくれ
とだだをこねる子供たちが起す騒動が話しの中心。
それにしても、すごい俳優陣。
澤村貞子、杉村春子、三宅邦子、久我美子などの
女優はそれぞれ主役をとれるメンバーばかり。
男優も負けていない。
笠智衆、東野英治郎、佐田啓二、田中春男といったところで
殿山泰司が押し売り役で出ている。
こういった大人の豪華な俳優たちに混じって、子役のふたり
とくに小学生の弟を演じる子役のこまっしゃくれた演技
がなんともおかしい。
タイトルの「お早う」や「今日は」、「いいお天気ですね」
などというあいさつは、実際には何の意味があるのか
と減らず口をたたく子供たちに対して、そういう言葉が
他人とのコミュニケーションを密にすると諭す大人。
いつもの小津らしいセリフだ。
状況設定がヒットした「3丁目の夕日」と同じ時代だが
街中と郊外、あるいは製作年度で、ずいぶん違う。
おいらは先の小学生と同じ年代だから楽しめる。
しかし、今見ると、プレハブのような安普請の住宅に
当時はモダンさを感じていたのかなあ。

評価 ☆☆☆☆






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最終更新日  2007年02月12日 13時33分57秒
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