カテゴリ:生活
朝飯はいつもパンかおにぎり。
新聞見ながら、テレビ見ながらであるから 茶碗で食べるのは面倒くさい。 おにぎりは自分で作るが、炊きたての炊飯器に しゃもじを突っ込むと「おぼくさん」が先と オフクロの声が飛ぶ。 真鍮の小さな器に飯を盛って仏壇に供えるが この供え物をこちらでは「おぼくさん」という。 向田邦子のエッセイ集「父の詫び状」の中の 「あだ桜」にこれが出てくる。 彼女の祖母が能登の出で、同じ言葉を使っていたようだ。 これ、仏様への供え物の意味の「御仏供(おぶく)」の 言い違えらしい。 「あだ桜」は「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」 から来ていて、親鸞作の何でも先延ばしするなという戒。 おいら向田と同じで、追い詰められないと出来ない性質。 子供の頃、明日するからなんて言っていると、いつもオフクロから これが出てきた。 向田は祖母に言われたらしいが、実はオフクロと同じ歳。 少なくとも向田のほうが教養あったはずだから、うちのオフクロのも 母親からの受け売りだろう。笑 余談になるが、うちも宗教は浄土真宗ということになっている。 が、商家だった母方は親鸞のほうで、農家の父方は蓮如だ。 これも調べると面白いかもしれないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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