カテゴリ:映画
エドワード・ファーロングの「悪魔と天使」でも
トム・ハンクスの「天使と悪魔」でもない。 1946年製作のモノクロのコメディー。 久しぶりに映画を見て、声を出して笑った。 と言っても、一応ジャンルはコメディーだが 映画そのものはシリアスな雰囲気だ。 4年の刑期を終え出所した主人公を、かっての手下 が迎えにくるが、車中で殺してしまう。 ボスのいない間にシマを自分のものにしていたからだ。 主人公、ろくでもない人物だから地獄に落ちる。 そこは、往生要集に出てくるような焦熱地獄。 嘆き、ボヤいていると、ゲーテのファウストに出てくる 悪魔メフィストフェレスの手先という男が 娑婆に帰す交換条件にひとりの判事を殺すことをもちかける。 この判事、この主人公とウリふたつ。 というところから話が発展する。 地獄のセット、昔見た古い日本映画のチャチなセット を思い出した。 主人公演じるポール・ムニ。実に上手い。 寅さんになる前の渥美清でも面白かったかも。 チャールズ・ブロンソンと缶コーヒーのCMにでてくる トミー・リー・ジョーンズを足して2で割ってチンピラ風に 仕立て上げたような顔つき。 一方ヒロインは、アン・バクスター。 この当時の女優、きれいなのばっかりだな。 ジュリア・ロバーツのようなゲ○なのや アンジェリーナ・ジョリーのようなブ○いないもんな。笑 ○はスです。 ラストが切ない。 ドアを通り抜けたり、他人に乗り移るトリックなんかは 今では珍しくないものの、当時は新鮮だったのでは。 この1946年、いわゆる終戦してまもなくだが この年代、面白い映画がゴロゴロしている。 同じ戦後と言っても、日本と米国では映画の世界でも 随分違ったんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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