カテゴリ:生活
子供の頃、伝記を集めた全集をよく読んでいた。
いろんな偉人伝も出版されていたと思う。 こういう立派な人になりなさいという意図からだろう。 それなら、こういう人間になってはいけないと言う、 非偉人伝があってもいいのではないか。 誰を想定して書いているか、名前を書かなくても分かるだろう。笑 文藝春秋3月号の立花隆と福田和也の稿が面白い。 立花は学生へのアンケート結果を紹介し、過去の人物 と切り捨てている。 年代によっては、胡散臭いおっさんで終わりなんだろうな。 福田は生い立ちもからめて、ちいさな「器量」とこき下ろしている。 成長期の体験というのは、大人になって大きな影響をもつ。 しかし、田中角栄や金丸信も悪人だが、少なくとも 情というものは持っていたのではないか。 ひきかえ、この人物、冷酷一徹。 笑い顔にも嫌悪感しか感じない。 保身と恐怖から、今は従う人間もいるかも知れないが、 死んだら、誰も墓参りなんかしないだろう。 ある意味では、あわれな人間だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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