こちら昭和こども新聞懐古堂

「ウェルかめ」でもヒロインはただいま新婚さんです。


「ちりとてちん」のヒロインの新婚時代もちょっと見たくなって
見ていました。

【あらすじ】

新妻気分で何もかもが楽しい喜代美。
草々に連れられ勉強のため、柳宝師匠（林家染丸）の高座を
袖から見学させてもらう。
柳宝師匠の演じた落語「二人ぐせ」は見事で、
すっかり感服した二人は改めて落語への精進を誓う。
だが肝心の収入は二人合わせてもわずかな額で、
喜代美はつい「やっていけるのだろうか」と口に出すようになる。
それを聞いた草々は、「二人ぐせ」にちなんだある提案をする。　


★奥さんとか、嫁とかいう響きがいちいち嬉しい盛りでして。
喜代美　「その勝手にせぇ言うのん。
　　　　　そねして突き放されたら、ものすごう堪えるんです」

草々　「そうかそら、悪かった。」

喜代美の方を見る草々。
俯く喜代美。

草々　　「あ、ほな、こないしよ　言うたら罰金や！」

喜代美　「罰金？」
草々　　「ああ」


例のイカ串の空の容器を出す草々。





草々　　「お前は、やっていけるんやろうか。俺は、勝手にせぇ。
　　　　　言うたらココに、１００円入れるんや。」
喜代美　「１００円ですか！」

草々　　「うん　嫌な口癖は直るし、金は貯まる。一石二鳥や」

喜代美　「いや、お金が貯まるいうことは、口癖が直っとらんのでは」

草々　　「ん～もう～そんな細かいことは、ええねん」

喜代美　「はぁい」
草々　　「よし！決まりや」
喜代美　「けど…」
草々　　「何や」


喜代美　「落語会の手伝い賃て、だいたい５００円くらいやのに
　　　　　一回１００円も取られたら・・・ やっていけるんやろうか」

草々に気付く喜代美。

草々　 「お前は、生粋のアホやなぁ」
喜代美　「ホンマにやるんですかぁ？」
草々　　「当たり前や。フン」



百円玉を見つめる喜代美。
喜代美　「ふぁ」





小草若　「喜代美ちゃん」
喜代美　「え？」
小草若　「下ついてるがな。ここほら」
喜代美　「小草若兄さん」

小草若　 　「喜代美ちゃん、どないや？新婚生活は」

喜代美　「えええ・・」
小草若　 「何や、うまいこといってへんのか？別れ、はよ別れ」
　　　　　優しい小草若にいさんですね。

喜代美　「いや、あのぅそんなんやないんですけど」
小草若　　「ほな、どんなんや？」

喜代美 「やっぱり大変ですね。主婦って。」

小草若　 「あま、ただの主婦やのうて落語家の嫁はんいうのは、
　　　　　ほらもう大変やでぇ。オカン見てたしよう分かってんねん。
　　　　　夫婦喧嘩やってもう、しょっちゅうやった」

喜代美　「へ？師匠とおかみさんがですか？」
小草若 　「貧すれば鈍する言うのはほんまで。７０年代の落語ブームまでは
　　　　　マスコミの仕事なんかほとんどあらへんかったんや」

喜代美　「マスコミの？」
小草若 　「高座だけで食うていける落語家なんて、一握りや。
　　　　　うちの師匠等みたいに大御所やったら別やけど。
　　　　　俺ら世代は、テレビとかラジオの仕事があらへんかったら、どないしようもない」

天狗座。楽屋の草若と草原。　　　＞珍しい２ショットです。

草原　　「へぇ～草々が柳宝師匠のとこに。」
草若　　「うん」
草原　　「嬉しいでしょうね。やっと他のとこでも稽古さしてもらえるようなって。」

草若　　「生き生きして出かけて行きよったでぇ」
草原　　「そうですか。」
草若　　「あない落語好きな奴も、そうは居てへんな」
草原　　「師匠が引っ張り込みはったんですやん」
草若　　「引っ張り込んだ言うなぁ（＾ｍ＾）」

草原　　「嫁ももろて、一番ええ時やろなぁ」
草若　　「うん。悪い方に転ばなんだらえんやけどな。」
草原　　「え？」
喜代美　「失礼します。師匠、あと１０分ほどで出番です。」
草若　　「はい。」




烏山　　「どうもどうも～草若師匠。ご無沙汰しております」
草若　　「烏山やないか」　
草原　　「ああ久しぶり。天狗芸能のマネージャーや」
喜代美　「え？」
烏山　　「また、私が徒然亭一門を担当することになりまして。ひとつ、よろしゅうお願い致します。」
草若　　「ああ、こちらこそ、宜しゅうに」


■草若の家■
草々　　「ワイドショー？」
草若　　「ま、言うたら芸能ニュースやな。
　　　　　廃業状態やった徒然亭一門が復活しましたっていう」

小草若　「天狗芸能がもちかけたんとちゃいますのん」
草若　　「そやろな」
草々　　「そうなんですか？」

小草若　「金のためやったら何でもするでぇ天狗は」　　＞よしもとみたいやな＾皿＾
草々　　「高座の中継やないんですねぇ」＞

小草若　「そんなもん、朝から流して誰が見んねん」　
草若　　「え～そういうことで、みんな揃うて出て欲しいと言うことなんやけど
　　　　　どなする？」

草原　　「まぁ、そら、仕事ですから。」
四草　 　「高座だけでは食べていけませんしね」→嘘や～～女が勝手に貢ぐって言うてたでぇ？？


喜代美　「あの私も出演料もらえるんですか？」
小草若　「そらそうやぁ」
草若　　「ほな、ええか？」
喜代美　「はい！あ、羊羹切ってきます」　　＞ルンルンの喜代美です。



ナレ・・・そのテレビ出演の話が、草々兄さんと私の関係を大きく揺るがすことになるのでした。