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カテゴリ:映画
昨日は「映画の日」なので、「武士の一分」を見てきたでござる!
荒筋などは公式ホームページに出ていますが(というかこのHP、写真の読み込みがかかるのか、ちょっと時間がかかって見にくいです) 見た感想としては・・・ 山田洋次監督らしさというか、人柄が出ていて「お互い愛し合った二人なら、相手を責める前に自分を見直してみては?」という風に解釈しました。 ちょっと喧嘩してるカップル、夫婦におすすめ。 んで、以下ネタバレ的コメントがあるので・・・・・ その前に藤沢氏についてペタリ作品としては初期の「暗殺の年輪」、もちテレビで「腕に覚えあり」から「用心棒・・・」シリーズ、「よろずや平四郎」、老剣士が上意討ちを依頼される短編などなど・・・結構読んだのですが・・・この映画の原作「盲目剣こだま返し」はあまり新鮮味がなかったので・・・個人的にはチャンバラ物が好きで、藤沢氏の「隠し剣シリーズ」では「虎の目」や、「秘太刀馬の骨」にみる藩の御家騒動、お偉方を殺した剣士は誰?みたいなミステリー物とか、「麦屋町昼下がり」や、「隠し剣シリーズ」では「邪剣龍尾返し」「悲運剣葦刈り」など天才剣士の繰り出す奥義をどうやって破るの?!?!というチャンバラものがすきなんですが・・・・ 原作「隠し剣秋風抄」に掲載「盲目剣こだま返し」をかなり前に読んでいたので、山田監督!!この作品を藤沢作品の代表作として映画化も・・・ちょっとなー・・・とも思っております。 もともと「隠し剣」シリーズは下級武士が普段は目立たないが、いざ!主君!愛するもの!自分の信じる物のためにひそかに磨いた剣を振るうストーリーなんですが。そして、そういう振るう機会がなくても密かに剣技を磨き続ける・・・ なんかですねー・・・ちょち違うな・・・と。 山田監督なら「蝉しぐれ」(はすでに映画化されたから)他にも江戸の市井物とか、「獄医立花登」シリーズの映画化でも良かったかなー・・と。 更に ・キムタクの歩き方が現代っぽい歩き方?昔の人の歩き方は上半身と下半身が独立して動けるようなナンバ歩きであるからして、なんか・・スタスタ歩いていたような・・・(私はちょっとアンチキムタク) ・キムタク、剣道有段者とのことですが・・・実際、竹刀、木刀と真剣って扱い方違うんだよねー・・・真剣って当たり前だけど鉄の棒だし。持った事あるけど重いよ。山田監督の殺陣が・・・ちょっと。 ・原作にあまり出てこなかった(全く?)「武士の一分」のセリフを使いすぎ!結構鼻につく ・敵役の坂東さんが柳生新陰流の使い手とのことですが・・見た目はただのスケベジジイ ・脇を固める、キムタクの師匠役の緒方拳が「隠し剣鬼の爪」では悪役だったのでこれも複雑。小林ネンジ氏も出ていたので・・これも複雑 ・原作と違う!!というか、これは映像化してはいけない所として・・・原作では口の聞けない飯炊き女として離縁された女房が食事を作るんですがしばらくは主人公と口を聞かない女房がそれなりにコミュニケーションをとっていて、ラストで主人公が女房の得意料理を食べて気づくのですが。(これによって、読者も一種の爽快感を味わえるわけですが)映画では1発で女房が得意料理を出してきて感動のエンディング!!・・というのも、なんだかなーと。 ・・・・なんか、かなり辛いコメントでしたがテンポ良い展開でよい所、悪い所が分かりやすい作品。藤沢、山田3部作としては「鬼の爪」が1番好きです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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