冬の伯耆大山(前編)
こんばんは、ほうとうです。 26日(土)、鳥取県の(伯耆)大山(弥山標高1709m)に登って来ました。 以前から「冬の大山に登ってみたい」と思っていましたが、天気予報で一日中好天で風も弱い、と出、道路状態も冬用タイヤ等規制も無くなったことから、この好機を逃すまじ、と出掛けました。 ただ、こうした状況は皆が知っていることで、駐車場には登山以外のスキー客の車の行列が出来ており、駐車するまでにしばらく時間が掛かってしまいました。ですが、スタートが遅れ気味になったことが、却って朝には頂上付近にかかっていたガスが晴れ、昼頃から午後には風もほぼ無風になる、というこの上ない良い気象条件に恵まれることとなりました。 大山は日本海に面した独立峰ですから、晴れれば広大な風景を見渡せます。この山行では色々写真を撮ったので、2回に分け、今回は冬らしい風景を紹介したいと思います。 本格冬山の経験が豊富ではないワタクシが採ったルートは、夏山登山道のピストン。行者登山道は深い雪のラッセルが予想されるので、行きません。 今年は日本海側の積雪が多いことはご承知のとおりですが、舗装道の横手道脇に雪の壁が出来ており、どこから登山道に入るのか一瞬戸惑いました。 さて、登山道に入っても積雪が豊富で、阿弥陀堂に続く参道も道の両脇は積雪がうず高く、樹には多くの雪が着いています。時折枝からの落雪があるので、要注意です。阿弥陀堂は廂の下に空間が残っているだけで、後はすっぽり雪に埋もれていました。 さて、阿弥陀堂横を過ぎると、自然林の森に変わって行きます。まだ坂はなだらかで踏み固められているので、アイゼン等は要りません。 美しき森の朝 この辺りの階段道は完全に雪の下で、逆に歩幅が制約されないので、歩き易いです。 坂は次第に傾斜がついてきて、青空を背景に、霧氷が見られたりします。 5合目付近で12本爪のアイゼンを装着しました。○合目の看板は雪に埋もれているので、地形等から現在場所を特定するしかありません。ですからYAMAPなどのアプリは非常に便利です。大きな木が無くなった6合目の避難小屋はすっぽり雪に埋もれて、屋根さえも特定できません。 元谷を見ながら登っていると、別山が近付いてきて、黒い点々があるなと気付き、良く見ると別山沢を直登しているパーティーでした。他にも他の北壁直登している人たちや、バックカントリースキー・スノボの人達も見かけました。 風紋雪庇(後ろは三鈷峰、野田ヶ山) 8合目の肩から先は、なだらかとなります。山頂前の避難小屋(実質2階建)は、雪を掘って入口が確保されています。南西の風が吹いていたので、屋根の北側で風を避けて休憩しました。 風紋と西麓 小ぶりなスノーモンスター 大山の冬らしい風景でした。ダイナミックな風景は次回で。