ルツェルン音楽祭のマーラー9番
ルツェルン音楽祭のマーラー9番今年はマラー没後100年のメモリアルイヤーでした、おかげさまで様々な演奏を聴かせていただきました。昨年のルツェルン音楽祭はアバドの指揮でマーラーの交響曲9番が演奏され10/22(土)のNHKBSで再放送され録画しました、もちろん大変良い演奏でした。交響曲9番という番号は作曲家にとって自身の死期を感じる不吉なもののようですね、これはベートーヴェンが9曲で終わったことから来ているようですがマーラーも例外にではなく「8番」を作曲した後9番目の代わりに「大地の歌」を作曲しています。この「交響曲9番」はそんな恐怖もあったと思いますがこの偉大な作曲家が辿り着いた境地であり、仙人が雲の上から山の麓を見下ろしているような気高さがあります。特に最後の消え行くような、あるいはこれまでの人生を名残り惜しむようななんとも言えない世界です。この演奏は更に音楽が終わったあとも数分間の静寂が続き最後の余韻を楽しませ話題になりました。ところで他の交響曲に比べ不人気なのでしょうか「6番」の演奏は無かったですね、これも聴いてみたいのですが。